第106回:「コージのジュネーブショー通信」その3 どうなんだろ?「トヨタ・アレッサンドロ・ボルタ」

2004.03.22 エッセイ

第106回:「コージのジュネーブショー通信」その3 どうなんだろ?「トヨタ・アレッサンドロ・ボルタ」

ジウジアーロデザインのハイブリッド“スーパー”スポーツ「(トヨタ)アレッサンドロ・ボルタ」。0-100km/hを4.03秒でこなすという。
【スペック】
全長×全幅×全高=4358×1925×1140mm/ホイールベース=2570mm/車重=1250kg/駆動方式=4WD/3.3リッターV6+モーター(408ps)
ジウジアーロデザインのハイブリッド“スーパー”スポーツ「(トヨタ)アレッサンドロ・ボルタ」。0-100km/hを4.03秒でこなすという。【スペック】
全長×全幅×全高=4358×1925×1140mm/ホイールベース=2570mm/車重=1250kg/駆動方式=4WD/3.3リッターV6+モーター(408ps)

第106回:「コージのジュネーブショー通信」その3 どうなんだろ?「トヨタ・アレッサンドロ・ボルタ」の画像

■うまいなぁ、トヨタ。

コージのジュネーブショー報告、やっと実車リポートに入ります。まずはすわ!「トヨタのスーパースポーツか?」と思わされた、「アレッサンドロ・ボルタ」。
実はトヨタ発じゃなく、ジウジアーロ率いるイタルデザインのブースに置いてあったんだけど、とにかくトヨタの「T」マークがデカいんで驚いた。

さらに面白かったのが「ン……カレラGT?」と思わされた、カーボンフレームだよね。ムキ出しのカーボン素材はもちろん、とくにフロントまわりがカレラGTっぽい。とはいえ、全体的にはフレームデザインが“ガワ”になってる感じだから、そういう意味ではモノコックっぽいけど。リア部がメインフレームにネジ留めされていたカレラGTより、つくりは“普通”かも。


第106回:「コージのジュネーブショー通信」その3 どうなんだろ?「トヨタ・アレッサンドロ・ボルタ」の画像
プッシュロッド式サスペンション(前がシングル、後は2本のダンパー)、ブレンボ製チタニウム8ポッドブレーキなど、レーシィなアイテムを搭載する。
プッシュロッド式サスペンション(前がシングル、後は2本のダンパー)、ブレンボ製チタニウム8ポッドブレーキなど、レーシィなアイテムを搭載する。

実は写真を撮った後ブースに来られなくて、カーボンフレームしか見てないんだけど、これを見るかぎり、市販化はまだまだみたい。フロントスクリーンが薄すぎて、衝突の衝撃には耐えられそうにないとか。つまり、単なるコンセプトカー。

ただ、400ps以上を発するという「レクサスRS330(邦名ハリアー)」譲りのハイブリットユニットとか、3人乗りのアイデアは面白い。フレームのでき自体も美しかったし、「トヨタも話題づくりがうまいなぁ」と思わされた次第です。スタイルにもっと驚きがあったら最高だけど……。“オーソドックスなスーパーカーデザイン”って感じ。でもまあ、ハイブリッドスポーツの方向性のひとつであることは確かです。注目!

(文=小沢コージ/2004年3月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』