底力を見せ始めたフランス車【ジュネーブショー04】

2004.03.10 自動車ニュース
【ジュネーブショー2004】底力を見せ始めたフランス車

【ジュネーブショー2004】底力を見せ始めたフランス車

2004年3月4日から14日まで開かれている「第74回ジュネーブモーターショー」。現地に飛んだ自動車ジャーナリストの桃田健史は、フランスのカーメーカーたちは変遷の時期にきていると睨む。


プジョー「407SW」

【ジュネーブショー2004】底力を見せ始めたフランス車

■「プジョー407」、正式発表

呑気なフランスも、そろそろ世界標準化する時期に入ったようだ。いったんやる気を出すと、他国が真似できないほどのメカニズムと造形を現実化してしまうフランスの底力が見え始めた。
しかし今回は“プロローグ編”。華やかなメインステージ、9月のパリサロンに向けてフランス車が静かに変貌している。

「プジョー407」がベールを脱いだ。フロントバンパーとボンネットの境界線をまたぐ、大きな「PEUGEOT」のロゴ。その大きさとバランスを取るような、巨大で縦長のヘッドランプが目立つ!
4ドアサルーンとSW(ステーションワゴン)があるが、お薦めはSW。全長4763mmx全幅1811mmx全高1494mm、ホイールベース2725mm。低く長く、裾野が広がるAピラーが、エレガントなサイドビューを演出。そのサイドビューにまで大きく回りこむ大きなリアランプ。クサビ型にくい込むリアガラス。そして頭上に広がるパノラミックな広々サンルーフ。シックなインテリアの質感は世界標準、いや、それ以上のきめ細かい作り込みが見てとれる。


プジョー「407シルエット」

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パワーユニットは、直4が、1.8、2、2.3リッター。最上級グレードは、V6の3リッターを搭載。ディーゼルは、直4の1.6と2リッターをラインナップする。
また今回、「407クーペ」をモチーフとした、レーシング仕様「407シルエット」が登場。V6 3リッターを320psチューンしたもので、パリサロンでお披露目予定の「クーペ」への期待感をあおっている。


ルノー「モデュス」

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■独創性を大切にするルノー

ルノーのコンセプトカーのまわりに、大きな人だかりができていた。事前情報では、コードネーム「Z77」と呼ばれたコンパクトカー、正式名称は「モデュス」である。「トゥインゴ」「クリオ」的なルノーらしさを、新世代へとナチュラルに引き継いでいる印象だ。特に、サイドから見たルーフラインに魅力を感じる。Bセグメントカーのサイズとしては、大胆な抑揚がある。


ルノー「ウインド・コンセプト」

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また、ロードスターの「ウインド・コンセプト」も登場。フランス版「BMW Z4」とでもいうのか。フランスらしい独創性に拍手!


シトロエン「C4スポーツコンセプト」

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■次世代WRカー、シトロエン「C4スポーツコンセプト」

シトロエンからは、WRC用戦闘車両であるWRカー「C4スポーツコンセプト」が睨みをきかせていた。全長4286mm×全幅1790mm×全高1400mm、ホイールベース2600mm。そのフォルムは、現行「クサラWRカー」と比較すると、かなりデジタル的なデザインイメージ。高さのあるリアハッチと、リアウイングのアレンジなど、エアロダイナミクスは確実に次世代化している。
2004年WRCは、過激リアウイングの三菱「ランサーWRC」が登場している。さらにスバルはシーズン途中から新スペックの「インプレッサWRC」投入と、技術競争は加速するばかりだ。シトロエンの他モデルについては、パリサロンでまとめて登場となりそうだ。

(文と写真=桃田健史)

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