“ヨーロピアン”なアメ車たち【ジュネーブショー04】

2004.03.09 自動車ニュース
【ジュネーブショー2004】“ヨーロピアン”なアメ車たち

【ジュネーブショー2004】“ヨーロピアン”なアメ車たち

2004年3月4日から14日まで開かれている「第74回ジュネーブモーターショー」。現地に飛んだ自動車ジャーナリストの桃田健史が、「欧州化」を進めながらヨーロッパ市場への切り込みを図る、米国勢の陣容をリポートする。


シボレー「コーベット・コンバーチブル」

【ジュネーブショー2004】“ヨーロピアン”なアメ車たち

■欧州の街に溶け込む6代目「コーベット・コンバーチブル」

意外に思うかもしれないが、ヨーロッパ各国を走っていると、アメ車に出くわすことが結構ある。それも、いろいろな車種の、いろいろな年式を見つけることができる。ヨーロッパ車にはない「大胆さ」を求めるアメ車ファンが大勢いるのだろう。
また、米軍関係者がアメリカ本国から直接運び入れ、赴任期間中だけ使用している場合も多い。その際には、「USA」と明記された大きめのナンバープレートで、フロントガラスなどには米国各州の排ガス検査証が張られている。


このオシリは……

【ジュネーブショー2004】“ヨーロピアン”なアメ車たち

さて、そうした古典的なアメ車への願望を象徴するが、「シボレー・コーベット」。今回のジュネーブでは、そのコンバーチブルが登場した。
さる1月、米デトロイトショーでの一番人気となった、第6世代のコーベット。長年培ってきたリトラクタブルランプから、“フェラーリライク”な精悍フェイスになった。それをオープンにしてみると、ボディ前後のオーバーハングの隆起がそれほど目立たない。ド派手なイメージもなく、ヨーロッパの街にも十分に溶け込みそう。また、詳細は未確認だが、ソフトトップの開閉方法から判断すると、「ニッサン350Z(日本名:フェアレディZ)」と同じ機構を採用していると思われる。


「フィエスタRSコンセプト」(青)と「フィエスタST」(赤)

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■粋でスポーティ、「フィエスタST」

フォードでは、「フィエスタST」が気に入った。フォードといっても、こちらはヨーロッパフォード出身である。走りの良さでWRC(世界ラリー選手権)のイメージリーダーとして活躍してきた「フォーカス」の流れを継承して、JWRC対応の「フィエスタ」に、ハイパフォーマンスバージョンを追加したのだ(ちょうどフォーカス「ST170」のように)。
「フィエスタRSコンセプト」は、さらにトガったバージョン。両車は、前後スポイラー、インテリアなどで、コンセプトを統一。「過激なRSコンセプト」「粋なスポーティのST」を見事に表現している。シャーシ、足まわりも当然強化されている「ST」、ボディ&エンジンサイズ(150ps・2リッター)的に、日本でも十分活躍できそうだ。


クライスラー「クロスファイアSRT6ロードスター」(写真はクライスラー社によるもの)

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■ダイムラーの遺伝子を受け継ぐ「クロスファイア」

クライスラーは、グループの独ダイムラーの先端技術をドンドンと取り入れている。今回は、「クロスファイアSRT6」を登場させた。それも、クーペ&ロードスターの2本立て。PVO(パフォーマンス・ビークル・オペレーション)部門が推進している、SRT(ストリート・アンド・レーシング・テクノロジー)シリーズという位置付けだ。「ネオン」ベースで4気筒「SRT4」、V10搭載の「バイパーSRT10」、「ダッジラムSRT10」と続き、今回はシリーズ第4弾として、「クロスファイア」ベースのV型6気筒搭載「SRT6」の誕生とあいなった。
ご承知の通り、クロスファイアは2003年モデルまでの「メルセデスSLK」と同じプラットフォーム。しかし、今回発表の新型SLKは、AMGバージョンがV8化したため、330psの3.2リッタースーパーチャージャーは、SRT6の専用ユニットになった。米欧合体したハイパフォーマンスの走りに期待したい。

(文と写真=桃田健史)

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