ドイツ車に新たな方向性【ジュネーブショー04】

2004.03.08 自動車ニュース
【ジュネーブショー2004】ドイツ車に新たな方向性

【ジュネーブショー2004】ドイツ車に新たな方向性

2004年3月4日から14日まで開かれている「第74回ジュネーブモーターショー」。現地に飛んだ自動車ジャーナリストの桃田健史は、欧州の雄たるドイツ車に、たゆまぬ進化がもたらした新たな方向性を見たのだった。


メルセデスベンツ「CLS」

【ジュネーブショー2004】ドイツ車に新たな方向性

■メルセデス、「CLS」で4ドアクーペ市場に参入

ジワリ、ジワリと着実に進化していく……質実剛健といったイメージのあるドイツ車たちに、新たなる方向性が見えてきた。
大御所、メルセデスベンツの新カテゴリーである4ドアクーペ「CLS」が現実になった。これは「CL」と「S」クラスの融合を狙ったもので、プラットフォームは「E」クラスを活用。272psの3.5リッターV6「CLS350」と、306psの5リッターV8「CLS500」の、まずは2モデルを出した。次期「レクサスGS」などとともに、プレミアム4ドアクーペ市場での熾烈な戦いが始まりそうだ。
「SLK」もフルチェンジした。メルセデス2ドアのイメージリーダー「SLR」を継承するスタイリングで、パワーユニットは、163psの1.8リッタースーパーチャージャー直4、272psの3.5リッターV6に続き、「SLK55AMG」ではついにV8エンジンを搭載。360psで0-100km/h加速は4.9秒に達する韋駄天だ。


オペル「ティグラ」

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■完成度を増したBMW「5」シリーズ

BMWの目玉は5シリーズのツーリングモデル。新型「5」のセダンは、少々腰高に見える独特のスタイリングだったが、その源である高いベースライン(ドアとサイドウインドウの境のライン)が、このツーリングでは“ドンピシャリ!”と決まっている。前モデルにあった、“見ためも、乗っても、リアが少々重い感じ”が一掃されたようだ。
また「M5」も登場。こちらは「走りが命」なので、試乗インプレッションを待っていただくことにしよう。


オペル「トリックス」

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■オペル、「ティグラ」で台風の目に

鋭角イメージのオペルにいま、世界の注目が集まっている。“コンパクトカーのお手本”、フォルクスワーゲン「ゴルフ」の新型「V」に、「アストラ」が正々堂々と勝負を挑んでいるからだ。その勢いをかって今回登場したのが「ティグラ」。プジョー「206CC」のドイツ版、とのイメージだが、ボディデザインのバランスと、インテリアのクオリティが非常に高い。
90psの1.4リッター、125psの1.8リッター、GM系エコテックを搭載。今回登場した、BMW「ミニ・カブリオレ」とともに、日本市場でかなりの人気モノになるだろう。
また、コンセプトモデルの「トリックス」は、「スマート・フォアトゥー(旧称クーペ)」の次世代対決車になりそう。


フォルクスワーゲン「コンセプトC」

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■VWはフルラインナップ戦略に邁進

「ポロ」から「フェートン」までの「フルラインナップ戦略」に賛否両論あるフォルクスワーゲンだが、今回、さらにこの戦略を前進さようとする強い意気込みを見せた。
フェートンのクーペ・カブリオレといった位置付けだろうか、隠し玉「コンセプトC」には人だかりができていた。そして「キャンディライフ」にも注目が集まっていた。両サイドのスライドドアを開ければ、大人6人がゆったり乗れるキャピン……アウトドアライフを満喫できる、新Cセグメントミニバンだ。
また、「トゥアレグ」には「インディビデュアル」と称する、カスタマイズ用のラインナップが誕生した。


アウディ「A6」

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■高級&ワイド化したアウディの新型「A6」

そしてアウディ。新型「A6」の登場だ。実物はかなり大きく見える。全長×全幅×全高=4920×1860×1460mm。ホイールベースは旧モデル比83mmアップの2840mm。インテリアも高級化&ワイド化した。縦長でドッシリとしたフロントグリルを構える「A6」。「A4」と「A8」の中間というよりは、「ほとんどA8」だった。

(文と写真=桃田健史)

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