元気がいいイタリア車【ジュネーブショー04】

2004.03.06 自動車ニュース
【ジュネーブショー2004】元気がいいイタリア車

【ジュネーブショー2004】元気がいいイタリア車

2004年3月4日から14日まで開かれる「第74回ジュネーブモーターショー」。現地に飛んだ自動車ジャーナリストの桃田健史による、「やたらと元気がよい!」イタリア車のリポート。


フィアット・トレピウノ

【ジュネーブショー2004】元気がいいイタリア車

■秀逸デザインの小型車

イタ車がやたらと元気がよい! たしかに、ここスイスとイタリアは隣国どうし。熱が入って当然といえば当然だが、それにしても、魅力あるラインナップが揃ったものだ。

なかでも人気なのは「フィアット・トレピウノ」。まさにこれは、懐かしの「フィアット500」、通称“チンクエチェント”の復刻バージョンである。コンセプトカーなのだが、このまま街なかを走り出しても、まったく違和感がないほどの完成度だ。3300mmの短い全長を、目一杯活用したエクステリアデザインに無理がない。過去の栄光を引っ張り出したような無理やりさもなく、近未来過ぎるデフォルメもない。
インテリアを見ると、ステアリングに覆いかぶさるような大型スピードメーターが目を惹く。センターコンソールのスイッチ類は、アップルコンピューター社のデザインを彷彿とさせる。「トレピウノ」が市販化される可能性は、高いと思う。


ランチア・ムーザ

【ジュネーブショー2004】元気がいいイタリア車

「ランチア・ムーザ」も、雰囲気のあるいいクルマだ。「ランチア」という音の響きは、「エレガント」に直結する。そのブランドイメージが、見事に凝縮された秀作だ。こちらは量産車としての登場である。
全長4000mmのボディサイズは、同社のコンパクトカー「イプシロン」よりも一まわり大きく、“MPV”に分類される。日欧各メーカーで、このくらいのサイズは珍しくない。ルーフの70%をカバーする「パノラマティック」機能の高い採光も、最近では見慣れた趣向といえよう。
だがこの「ムーザ」、エクステリアもインテリアにも、独自性が感じられる。パワーユニットは、1.4〜1.9リッターたらずの小型車なのだが、ゴージャスに着飾った長身のモデルたちとのバランスがよいから、不思議だ。


アルファ156クロスワゴン

【ジュネーブショー2004】元気がいいイタリア車

■SUV&スーパースポーツ

アルファロメオは、「156クロスワゴン」を紹介しよう。近年の日本市場において、アルファを「稀少車」から「次に買いたい欧州車」にレベルアップさせた立役者が「156」。「GTA」や「TI」などのスポーティモデルに続き、オフローダーの派生車が登場した。
アルミのアンダーガードをボディ前後に備え、車高は1437mm。これはスポーツワゴンより57mmアップした。「155 Q4」以来、アルファ久々のAWDは、「セントラル・セルフロッキング・ディファレンシャル」と、トルセンクラッチで構成。150psを発する1.9リッター直4には、6段ギアが組み合わされる。


イタルデザイン・ビスコンティ

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「イタルデザイン・ジウジアーロ」は、次期156と目される「ビスコンティ」をお披露目。実物は、全長×全幅×全高=4955x1896x1474mm。ホイールベースは2825mmとかなりデカイ! これはあくまでも“デザインコンセプト”で、次期156を暗示しているのだ。エンジンは、405ps/6000rpmの3.5リッターV6ツインターボが仮設定されている。


マゼラーティMC12

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マゼラーティのスーパースポーツ「MC12」がついに登場! 2004年度のGT選手権の後半、05年はフル参戦する予定のレースカー「MCC」(マゼラーティ・コルサ・コンペティツィオーネ)のロードゴーイングバージョンだ。
全長×全幅×全高=5143×2093×1205mmと、大きなカーボン&アルミハニカムボディのミドに、Vバンク65度、最高出力630psを発生する6リッターV12気筒を搭載。最高速度は330km/hに達する。内外装全体の雰囲気は、ライバルとなるであろう「ポルシェ・カレラGT」よりも“レースカーテイスト”が濃い。

(文と写真=桃田健史)

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