スバル「インプレッサWRC2004」、WRCメキシコで実戦デビュー

2004.02.25 自動車ニュース

スバル「インプレッサWRC2004」、WRCメキシコで実戦デビュー

「スバル・ワールドラリーチーム(SWRT)」は、2004年2月23日、今シーズンの世界ラリー選手権(WRC)を戦う最新WRカー、「インプレッサWRC2004」を発表した。実戦投入は、初開催となるWRC第3戦ラリー・メキシコ(3月11-14日)からの予定。

■エンジン、電気系統、ボディを重点的に

1993年のWRCデビュー以来、通算38勝をあげているスバル「インプレッサ」。昨年は、マニュファクチャラーズチャンピオンこそライバルのシトロエンに奪われたものの、スバルのエース、ペター・ソルベルグのドライバーズタイトル獲得を強力にサポートした。

新型「インプレッサWRC2004」は、日本のスバルテクニカインターナショナル(STI)と富士重工業、英国のスバル・ワールドラリーチームの技術チームが、14ヶ月かけて設計・開発したもの。見かけは前年型に似ているが、改良は内部、特にエンジン、電気系統、ボディシェルを中心に行われたという。

チーム代表のデイヴィッド・ラップワースは、「過去10年間のインプレッサの開発は、一貫して3年サイクルで行ってきた。そして、改良のたびにマシンの3分の1が新たな変化を遂げている」とコメント。「昨年、我々はエアロダイナミクスやサスペンション・システムにおいて大きな開発を行った。今年もエアロパケージやサスペンションの改良を行ってはいるが、重点はエンジンと電気系統、ボディシェルに置いている」と語る。

エンジンはお馴染み“フラットフォー”こと水平対向4気筒。開発を取りまとめたSWRTのエド・ウッドは、「英国とSTIにあるダイナモやシミュレーション装置を活用し、広範囲でのパワー&トルクを獲得。レスポンスとドライバビリティが大幅に向上した」と話す。IHIのターボチャージャーやエキゾーストマニホルド、燃料インジェクション・システム、クランクシャフト、ピストン、カムシャフトといった、様々な重要コンポーネントが改良されたという。

さらに、エレクトロニクス・システムもモディファイ。これまでシャシー、エンジン、トランスミッションを個別にコントロールしていたシステムを、総合コントロールシステムに統合。センサー重複の軽減、プロセス・スピードの高速化、データ記録の増量とデータ解析の簡素化などを図った。

ボディでは、リア/サイドウィンドウに、ガラス比で約半分の重量というポリカーボネイトを採用。フロントフェンダーとトランクリッドはスチールからアルミに変え、大幅な軽量化を図った。さらに、全体的な構造の効率化を目指し、重量を増やさずに強度を上げたシェルを構築。理想的な重心を維持しながら、総合的な強度アップを得たという。

空力パッケージも改良。ラジエーターの取り付け角度を工夫し効果的に気流を流す仕組みとしたほか、ドリフト時のヨーイングでの安定性をキープするリアスポイラーを採用するなどした。

昨年11月からテストを始めているというニューマシン。来月、ソルベルグとミッコ・ヒルヴォネンのドライブでデビューを果たす。

(webCG 有吉)

スバル・モータースポーツ:
http://www.subaru-msm.com/

 
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