フェラーリ、ニューマシン「F2004」発表

2004.01.27 自動車ニュース

フェラーリ、ニューマシン「F2004」発表

F1のフェラーリは、2004年1月26日、ニューマシン「F2004」を、イタリアにある本拠地マラネロで発表した。

■真打登場、でも「開幕戦までに変更あり」

コンストラクターズタイトル5連覇、ミハエル・シューマッハーによるドライバーズタイトル4連覇中のスクーデリア・フェラーリ。この黄金期をさらに延ばさんと、2004年シーズンを戦う新型「F2004」が登場した。

テクニカルダイレクターのロス・ブラウンが「いままでわれわれが手がけたフェラーリのなかでベスト」と宣言したニューマシン。一見すると昨年型「F2003-GA」の延長線上にあるように見えるが、3月7日の開幕戦までに行うテストを経て数々の変更が加えられる予定という。「(開幕戦の行われる)メルボルンでレースするマシンは、今日ご覧にいれたものと各所が違っているだろう」とは、チーフデザイナーのロリー・バーン。最終的に、ウィリアムズの新型「FW26」に似たフロントウィングをもつのでは、と一部でウワサされる。

“わかりにくいが非常に重要な変更点”は、ホイールベースの長さ。とてもホイールベースの長いマシンだったF2003-GAから110mmも短くなり、新型は3050mmとなった。この背景には、昨シーズン、大幅に変わった予選、決勝の方式が、ショートホイールベースのマシン(特にウィリアムズ「FW25」)に(結果的に)有利に働いたという事実がある。

エンジンは、レギュレーションにあわせ、GPウィークまるまる使えるようロングライフ化された「053」型。昨年までのように、セッションごとにエンジンを変えることができないため、とにかく信頼性に重きを置いたという。

もうひとつ重要な要素がタイヤだ。ブラウンは、「熾烈なタイヤ戦争にあって、いちタイヤメーカーが独走するということはないということを理解しなければならない。われわれは、タイヤによって勝つこともあれば負けることもあるだろうが、ブリヂストンだけに責任を負わすことはしない」と、ブリヂストンタイヤとの協調を誓った。

ドライバーラインナップは変わらず。7度目の栄冠を目指すシューマッハーと、2006年までの契約延長に成功したルーベンス・バリケロの2人だ。

「われわれの成功の秘訣は、素晴らしい安定感にある」というのは、チームをまとめるジャン・トッド。孤高の紅い軍団と、それを囲い込む強豪チームとの戦いが楽しみだ。

(文=webCG 有吉/写真=Ferrari Spa.)

 

信頼性に重きを置いた「053」型V10
 

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