「ダカール2004」、三菱のペテランセルが総合V

2004.01.19 自動車ニュース

「ダカール2004」、三菱のペテランセルが総合V

2004年1月1日にフランスでスタートした「テレフォニカ・ダカールラリー2004」が、1月18日、西アフリカはセネガルの首都ダカールで行われた第17レグを終えゴールした。三菱「パジェロエボリューション」のステファン・ペテランセルが4輪初の総合優勝。三菱の増岡浩は、3連覇を逃したものの約50分差の2位でゴールし、三菱の4年連続、9度目の“パリダカ”制覇に華をそえた。
3位は自製バギー「シュレッサー・フォード」を駆ったジャン・ルイ・シュレッサー。1位ペテランセルとは3時間差があり、三菱の優勢が際立った。

以下トップ10は、4位BMW「X5」のリュック・アルファン、5位に三菱の女性ドライバー、アンドレア・マイヤー、6位VW「レーストゥアレグ」のブルーノ・サビー、7位日産「ピックアップ」のジニール・ドゥヴィリエ、8位BMWのグレゴワール・ドメビウス、9位ホンダ「バギー」のティエリー・マニャルディ、10位三菱のナセル・サラ・アルアティヤというオーダー。ワークスマシンのエントリーが増えつつある最近のパリダカ、上位に食い込む三菱には一日の長があった。

26回目のパリダカは、総距離1万1090.5km(うち競技区間のSSは5430.5km)で争われた。総勢400台でスタート。ダカールにたどり着いたのは、163台だった(4輪60台、トラック38台、2輪65台)。

■史上2人目のダブルウィナー

もともと2輪のライダーとしてエントリーし6度もパリダカで優勝した経験のあるペテランセルにとって、初の4輪制覇。過去に両部門を制したのは、ユベール・オリオールしかいない(オリオールの4輪優勝は1992年。三菱で達成された)。

「ついにこの日がやってきました。2輪だけでなく4輪でもパリダカで優勝を果たすことは私の長年の夢でした。その夢を実現するために三菱自動車チームに加入し、そして最高の結果を手にすることができたのです。去年は最後の最後にトラブルで勝利を逃しただけに、今回はダカールに無事フィニッシュできてホッとしました」と、涙をにじませて喜びを語るペテランセルだった。

■痛恨のシフトミス

3連覇に期待がかかった増岡。ラリー序盤戦の第6、7レグで総合1位を奪取したが、第8レグで痛恨のシフトミスをおかし、ギアボックス破損により1時間23分も失った。その後追い上げるも、チームメイトのミキ・ビアシオンのリタイアによりチームプレイに徹せねばならなかった。また治安上の理由で2つのSSがキャンセルされ追撃の機会も減った。

「たしかに自分の3連覇ができなかったことは残念ですが、2位という成績には十分納得しています。ただ1度のシフトミスでミッションを破損し大幅にタイムロスをしてしまいましたが、それ以外自分の走りは完璧だったと思います」と戦いを振り返る増岡。優勝こそ逃したが、常に上位に食い込める実力は証明できたはずだ。

■信頼性が課題

ワークス4カ年計画の2年目を迎えた日産。昨年の5位フィニッシュからポジションダウンし、ドゥヴィリエの総合7位という成績に終わった。電気系、トランスミッションが不具合を起こすなど、信頼性に悩まされたラリーだった。

アリ・バタネンは第14レグで立木に追突しリタイア。初参戦のWRCチャンピオン、コリン・マクレーは、ステージ優勝を2回したものの、中盤トランスミッションのトラブルなどに見舞われ、総合20位に終わった。

日産にとって明るいニュースは、「日本人ルーキープログラム」の一員として2輪から4輪に転向した池町佳生が、日産「パトロール」(日本名「サファリ」)でT1(市販車無改造)クラスを制したことだろう。

ジル・マルティノー監督は、「今回、我々はいろいろなことを学習しました。今後は信頼性に重点をおいて、車両開発を続けていきたいと考えています」と語り、思いを来年に馳せていた。

(webCG 有吉)

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