トヨタF1、新型「TF104」で初ポディウムを狙う

2004.01.19 自動車ニュース

トヨタF1、新型「TF104」で初ポディウムを狙う

トヨタ自動車のF1活動を行うトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)は、2004年1月17日、ドイツはケルンにある自社工場内で、2004年シーズンを戦うニューマシン「TF104」を発表した。

■全戦ポイント獲得、初ポディウムも狙う

2003年、F1 2年生のトヨタは、(一時ながら)1-2位走行や2台ダブル入賞、日本GPでのセカンドロー独占と話題を多く振りまいた。しかし結果は、ジョーダンとミナルディの前、コンストラクターズランキング8位。若いチームではあるものの、その人的、費用的な規模を考えれば、リザルトは振るわなかったといえる。

今年からチーム代表を兼任する冨田務TMG会長は、ニューマシン「TF104」のお披露目に際し、「パフォーマンスにおいては、全戦ポイント獲得、そして初のポディウムフィニッシュが可能であると信じている」と、さらなる好成績を狙うことを表明した。

TF104の設計は、引き続きチーフデザイナーのグスタフ・ブルナーが率いるデザインチームにより行われた。昨年型「TF103」の発展型という位置付けで、見かけのイメージに大きな変更はないものの、「すべての部品を見直し、研究を行い、設計を変更し、改善した」「TF103に比べすべての部分において、より軽く、より剛性が高く、信頼性を含め、総合的な性能が高くなっており、すべてを一新している」(ブルナー)。

高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクターは、「いまのF1では、エアロダイナミクスが成功の鍵であるが、TMG内の風洞設備を理想的に稼動させ改善を行った」と語る。

シャシー、エンジンを“ひとつ屋根の下”で手がけるトヨタだが、BMWに次ぐといわれるほどパワフルなエンジンに対し、シャシー面では改善の余地が残る。
ルノーから引き抜かれた敏腕テクニカルディレクター、シャシー部門担当のマイク・ガスコインが、それを裏付ける。「シャシー性能の90%は、車両のエアロダイナミクスで決まるが、TF104においても最重要課題であった」。

一方、エンジンにも課題はある。新型「RVX-04」は、レギュレーションによりライフを400kmから800kmへと、長く設定しなければならなかった。「設計方針は、ドライバビリティとパフォーマンスを維持しつつ、耐久性を向上させるということ。新エンジンの馬力を落とすことはなかったが、エンジンの寿命を延ばすために努力が必要であった」と、エンジン部門テクニカルディレクターのルカ・マルモリーニは説明する。

ドライバーは変わらず。今年38歳になるベテラン、オリヴィエ・パニスと、GPドライバー歴2年目、1973年生まれのクリスチアーノ・ダ・マッタがステアリングを握る。

(文=webCG 有吉/写真=トヨタ自動車)

 

左から、オリヴィエ・パニス、冨田務TMG会長兼チーム代表、クリスチアーノ・ダ・マッタ、チーム相談役に退いたオベ・アンダーソン、ジョン・ハウェットTMG社長、来栖俊郎TMG副社長。
 

壇上でインタビューに答える技術スタッフのヘッドたち。右から、エンジン部門 テクニカルディレクターのルカ・マルモリーニ、ルノーから移籍したシャシー部門 テクニカルディレクター、マイク・ガスコイン、そしてチーフデザイナーのグスタフ・ブルナー。
 

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