第88回:東京オートサロン報告(その3)〜市井のチューナー編 つくづくメーカーの術中にハマってます

2004.01.15 エッセイ

第88回:東京オートサロン報告(その3)〜市井のチューナー編 つくづくメーカーの術中にハマってます

オートサロンの常連、ヴェイルサイドのブース。
第88回:東京オートサロン報告(その3)〜市井のチューナー編 つくづくメーカーの術中にハマってます

第88回:東京オートサロン報告(その3)〜市井のチューナー編 つくづくメーカーの術中にハマってます

■インパクトに乏しいチューナー

全体を見終わってつくづく驚いたのは、昔ながらのビッグネームのチューナーよね。目立ってたのは、相変わらず水商売タッチのエアロ屋(?)「ヴェイルサイド」ぐらいのもの。一歩間違えると右翼の世界に突入しそうな“桜吹雪”はよかった。けど、「RE雨宮」はジミだったし、雨さん本人にも会えなかった。「TRUST」とかも相変わらずのハードなターボチューン路線で手堅い感じだったけど、インパクトはない。

加えて悲しかったのは、よく見ると、2003年までは“それなりに”あった市井のエアロ屋のミニバンとか、VIPカー系、高そうなエアロ輸入車系が影を潜めてしまったことだ。
特にミニバンに関しては、数年前からメーカー自身が純正オプションで、わりとカッコいいエアロパーツを出し始めた。「アフターパーツの世界もぶんどれ!」って感じが見え見えだったけど、見事その作戦通りに行っているみたい。

っていうかさ。GT-RとかRX-7オーナーならいざ知らず、普通の家庭的なミニバンオーナーからすれば、オフィシャルなエアロパーツで十分だよね。下取り時に無駄に値段が下がることもなくなるワケだし。
それから、4ドアのVIPカーって、ホントにどこに行っちゃったんでしょうか? 一部、関西とかで生息してるのかな。どちらにせよ、悲しいことです。

とにもかくにもますます“チューニングの祭典”ではなく、“裏モーターショー”もしくは“本音モーターショー”になりつつあるオートサロン。一般紙に対するスポーツ誌みたいな存在というべきか。つくづくメーカーさんは強いよね、マジで。

(文=小沢コージ/2004年1月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』