【デトロイトショー2004】メルセデスベンツ、BMWの“ディーゼル啓蒙”

2004.01.10 自動車ニュース
【デトロイトショー2004】メルセデスベンツ、BMWの“ディーゼル啓蒙”

【デトロイトショー2004】メルセデスベンツ、BMWの“ディーゼル啓蒙”

アメリカで行われる国際自動車ショー「デトロイトショー」ことNAIAS(North American International Auto Show)が、2004年1月4日のプレスデイで幕を開けた。豪奢なモデルを発表する欧州メーカーだが、一方、今後ブレイクする可能性があるディーゼルエンジンにも力を入れている。自動車ジャーナリスト、桃田健史によるリポート。


「メルセデスベンツ・ビゾン・グランドスポーツツアラー」

【デトロイトショー2004】メルセデスベンツ、BMWの“ディーゼル啓蒙”

■ディーゼル化の波がくる?

各ブランドのプレミアム路線に、大御所メルセデスベンツも、基本的には同調している。
「GSTコンセプト2」は、次期「Rクラス」と目される「ビゾン・グランドスポーツツアラー」だ。搭載ユニットは、2003年の「東京モーターショー」に出展したコンセプトモデル「F500マインド」を継承した、4リッターV8ディーゼルハイブリッド。さらに、V6ガソリンエンジンに2つのモーターを加えた、「ハイブリッドSクラス」も披露した。FFハイブリッドのトヨタに、FRハイブリッドで真っ向勝負に出る、というワケだ。


Eクラスに搭載されるコモンディーゼルエンジン

【デトロイトショー2004】メルセデスベンツ、BMWの“ディーゼル啓蒙”

さらに注目は、同社にとって久しぶりの北米投入となるディーゼル車。2004年モデルの「E320」にコモンディーゼル仕様を設定したのである。
米大手調査会社のJDパワーは、世界のディーゼル乗用車数(小型トラックを含む)が、次の12年間で2倍強に増加。その成長の60%はヨーロッパ以外の地域で起こる、と予測する。つまり、アメリカでのディーゼル車が今後、急速に増加することを意味する。アメリカは、ディーゼル燃料の硫黄分の大幅削減を進めている。BMWもすでに、メディア関係者用ディーゼル車試乗会を全米各地で開催するなど、ディーゼル乗用車のマイナーイメージ払拭に力を入れ始めた。メルセデスベンツは「E320 CDI」発売を機に、大々的なプロモーションを準備中だ。こうしたイメージアップ作戦の余波が、太平洋対岸の日本に押し寄せてくるかもしれない。

(文=桃田健史)

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