第84回:これってスマートショックじゃないの?「スバルR2」に関する率直な感想

2003.12.26 小沢コージの勢いまかせ!

第84回:これってスマートショックじゃないの?「スバルR2」に関する率直な感想

 
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■相通ずるもの

「スバルR2」の横浜試乗会に行ってきました。すでにインプレッションでも紹介されてるけど。

結論からいうと相当気に入りましたね。なによりカッコがいい。今までも「軽自動車っぽくないデザイン」ってことでは、「ホンダ・ライフ」とか「ダイハツ・ネイキッド」なんかがあったけど、俺的にはコイツが一番。
イヤミな言い方すると「前から見るとアルファロメオ」「後ろから見るとスマート」で「テールランプはフォード・フォーカス」ってな感じもするけど、そういうボヤキは置いといて、マジメなハナシ「欲しい」くらい。

それからね。これって「ある種の“スマートショック”じゃないの?」とも思ったんだよね。というのもR2のよさに、スマートのよさと相通ずるモノを感じたからだ。

 
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■“割り切り”にオドロク

R2のよさは「キャラクター感溢れる可愛らしいデザイン」と「質感重視の内装」、その2点に尽きる。

まずはエクステリアデザイン。フェンダーはもちろん、ちょっと“タコ”っぽいというか、『オバケのQ太郎』に出てくる“O次郎”っぽい全体のシルエットもスマートに似てると思う。
インテリアにしてもスマートのようなオモチャっぽさはないけれど、クラスを超えた上質なプラスティック素材とメタリック調パネルを使っており、「質感重視」の造りがうかがえる。

そしてそれらを実現するための「割り切り」がまたスマートっぽい。
まず乗って驚くのは、フロントとリアの居住性の差。フロントシートのサイズが大きく、成人男子でもほぼゆったり座れるのに対し、リアシートは背もたれ、座面が小さいだけでなく、クッションも極端に薄い。
インパネにしてもイマドキ珍しく切り立った造りになっており、おそらく身長150cmぐらいのドライバーが座ると前方が見にくいんじゃないか。

 
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■スマートが先鞭をつけた世界

どれもこれも明らかに丸く可愛いスタイルを実現したいがためなのである。
インテリアにもハッキリとお金をかけてあるそうで「コイツにはかなり投入しました」とエンジニア氏はいう。

つまりね。今までにない“スペース効率を無視したメチャメチャ可愛い質感重視の軽”であり、それはスマートが先鞭をつけた世界だと思うのだ。
スマートを見て、あんなヘンテコリンなクルマがヨーロッパで年間10万台前後も売れ、日本でも月300〜500台ぐらいコンスタントに売れるという事実を聞き、スバルの開発陣はR2の開発に自信を深めたと俺は勝手に推察するのだ。

そのほか、けっこう硬めのアシや燃費を重視し、メインエンジンを自然吸気のDOHCにしたところなんかにも、最近の軽にない割り切りのよさを感じる。
ね、「スマートショック」だと思いません?

(文=小沢コージ/2003年12月)

小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』

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