ホンダ、航空機とターボファンエンジンを自社開発

2003.12.17 自動車ニュース
 

ホンダ、航空機とターボファンエンジンを自社開発

2003年12月16日、本田技研工業は、ターボファンエンジン「HF118」の自社開発に成功したことを発表。自社が手がけた小型ビジネスジェットの実験機、通称「HondaJet」に搭載し、2003年12月、米国ノースカロライナ州で飛行試験を開始した。



 

■エンジンを自社開発

1986年から小型ビジネスジェット機の開発に取り組んできたホンダが、ターボファンエンジンの自社開発に成功した。「HF118」は、自社開発の小型ビジネスジェット「HondaJet」に搭載。約200時間の飛行試験で、各種システム、性能や操縦安定性を確認する予定という。
ホンダの航空機は、他社製エンジンでの飛行実績はあるが、自社製エンジンとの組み合わせは初めて。機体とエンジンを自社内でつくるケースは、世界的にもめずらしいという。



 

ホンダ「HF118」は、1999年に設計がスタート。独自に開発した数値流体計算ソフトや、高効率の燃焼器により、小型軽量、低燃費と低エミッションを実現。加えて、自動車エンジンの制御ノウハウを発展させ、エンジン一体型の小型「FADEC」(Full Authority Digital Electronic Control=電子式エンジン制御装置)を開発し、優れたエンジン操作性と高い信頼性を獲得したと謳われる。すでに150時間地上耐久試験など、航空用エンジンに要求される各種試験をクリア。他社機体で、延べ110時間以上の飛行試験を行い、実機での信頼性を確認した。



 

■ホンダ製ジェット、市販は?

「HondaJet」は、HF118を2基搭載する、乗員含めて6名乗りの小型ビジネスジェット。低燃費と広いキャビンを特徴とする。
主翼上面の柱にエンジンをマウントするユニークな形態により、高速飛行時の抵抗を低減。胴体にエンジン支持構造を設ける必要がないため、従来の実験機に較べて30%以上キャビンを拡大した。主翼構造にアルミ一体削りだし素材を用いるなど、抵抗低減技術を盛り込み、燃費は従来比で約4割高まったという。

今後は、約200時間の飛行試験を実施。各種システム、性能や操縦安定性を実機レベルで確認、実証する予定。市販されるかどうかは不明だ。



 

HondaJetの主要諸元は以下の通り。

通称名:HondaJet
座席数:計6(乗員2+乗客4/乗員1+乗客5)
エンジン:Honda HF118 ターボファンエンジン
最大離陸推力:757kgf(1670lbf)×2
最大離陸重量:4173kgf(9200lbf)
全長×全幅×全高:12.5×12.2×4.1m(41.1×39.9×13.2ft)
最高速度:778km/h(420ノット)
最大運用高度:12497m(41000ft)
航続距離:2037km

(webCGオオサワ)

本田技研工業:
http://www.honda.co.jp/

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