JGTC第7戦、久々のオートポリスでスープラ優勝!

2003.10.27 自動車ニュース

JGTC第7戦、久々のオートポリスでスープラ優勝!

全日本GT選手権(JGTC)第7戦決勝が、2003年10月26日に行われた。舞台となったのは、久々の公式ビッグレース開催となった大分県のオートポリス(4.674km)。65周の戦いの末、真っ先にチェッカードフラッグをくぐったのは、ドミニク・シュワガー/織戸学組のデンソーサードスープラGTだった。今シーズン初優勝となる。
GT300クラスは、最終ラップの大逆転で片岡龍也/澤圭太組のシグマDUNLOPセリカが制した。


ポディウムの背後にそそり立つ巨大モニュメントが、バブルの遺産であることを物語る。

■バブルの置き土産

バブル経済絶頂期に、大分は阿蘇山麓に建てられた近代的サーキット、オートポリス。こけら落しには当時スポンサードしていたF1「ベネトン」チームからネルソン・ピケら豪華ゲストを招き、また1991年にはSWC(スポーツカー世界選手権)最終戦の舞台をつとめ、若きミハエル・シューマッハーがメルセデスで優勝を飾るなどした。

しかしバブル崩壊とともにサーキット経営も悪化。経営権は二転三転し、現在では地元上津江村との第三セクターが、クラブレースなどを中心に身の丈にあった運営を行っているという。

そのオートポリスで、全日本レベルでは1994年(全日本ツーリングカー選手権)以来9年ぶりとなる公式戦が行われ、秋晴れも手伝って、2日間で5万8000人もの観客が詰め掛けた。


優勝したデンソーサードスープラGT。チームSARDにとっては6年ぶりの勝利、織戸学にとってはGT500初優勝、ドミニク・シュワガーにとっては同ラス通算4勝目となった。

■1997年以来の勝利

九州初開催となったJGTC戦「JAPAN GT in KYUSHU 300km」には、GT500、300あわせ37台が出走した。

予選5番手の織戸駆るデンソーサードスープラGTが好スタートを決め2位に浮上、トップはMobil1 NSX(松田次生/アンドレ・ロッテラー組)がとった。ハイペースで差を広げたロッテラーのMobil1 NSXだったが、周回遅れに先を阻まれると、2位デンソーサードスープラGTが接近。両車のギャップは広がったり縮まったりを繰り返した。

トップ争いが激化したのは20周過ぎ。その5周後、満を持してデンソーサードスープラGTがMobil1 NSXをオーヴァーテイクした。Mobil1 NSXをはじめ各車続々とピットインするなか、デンソーサードスープラGTは32周まで給油・タイヤ交換をせずに飛ばし続けた。

ピットでの作業に手間取り2台に先行を許したデンソーサードスープラGTだったが、その後の追い上げは凄まじく、早々にトップ奪還に成功。2位とのギャップを13秒とし、チェッカードフラッグを受けた。
チームSARDにとっては、1997年8月以来の勝利、織戸はGT500初優勝、シュワガーは同ラス通算4勝目を飾った。

2位はMobil1 NSX、3位はauセルモスープラ(竹内浩典/立川祐路組)だった。

2003年は鈴鹿での1戦を残すのみ。今回4位に終わったエッソウルトラフロースープラの脇阪寿一/飯田章組が79点でランキング首位を堅持している。その後ろ5位でゴールした、ランキング2位のザナヴィニスモGT-R、本山哲/ミハエル・クルム組との差は4点。雌雄を決する勝負は、11月16日に行われる。


ライバルのまさかのガス欠で2連勝を飾ることになったシグマDUNLOPセリカ(片岡龍也/澤圭太組)。

■まさかのガス欠、大逆転

GT300クラスはどんでん返しの結末を迎えた。
スタートからJIM RodeoDriveアドバンF360(松田秀士/田中哲也組)とシグマDUNLOPセリカ(片岡龍也/澤圭太組)、予選1、2位のデッドヒート状態。ピットで遅れ一時2位に落ちたものの、JIM RodeoDriveアドバンF360が再びトップに返り咲き、そのまま優勝するかに見えた。
しかし、JIM RodeoDriveアドバンF360が残り2周というところでスローダウン。なんとフェラーリはガス欠に見舞われ、前戦もてぎに次ぐ、シグマDUNLOPセリカの2連勝というかたちでレースは幕を閉じた。全車をラップしていたため、JIM RodeoDriveアドバンF360は2位で終えることができた。

これまでランキングトップを守ってきたRECKLESS MR-Sの佐々木孝太/後藤聡組がノーポイントに終わり首位から2位に脱落。かわって今回3位のPLUS e タイサン アドバン GT3Rの山路慎一/西澤和之組が9点差で1位に立った。

(文=webCG 有吉/写真=荒川正幸)

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