トヨタF1、敏腕テクニカルディレクターと契約

2003.10.16 自動車ニュース

トヨタF1、敏腕テクニカルディレクターと契約

トヨタ自動車のF1チーム「パナソニック・トヨタ・レーシング」は、2003年10月15日、現在ルノーでテクニカルディレクターを務めるマイク・ガスコインと契約を結んだと発表した。ガスコインは12月1日付けでトヨタF1のシャシー部門テクニカルディレクターに就任する。
同時に、技術部門の強化も発表された。

ルノーを上位チームに導いた立役者のひとり、ガスコインが、トヨタでその手腕を発揮することになった。

ガスコインの役職は、トヨタのF1活動を行うトヨタモータースポーツ有限会社(TMG)のシャシー部門テクニカルディレクター。ドイツはケルンにある工場に加え、レース、テストにも出かけ、マシンづくりを取りまとめる。

チーフデザイナーのグスタフ・ブルナーは、ガスコインの部下となり、両者共同で車体開発にあたる。またレースおよびテストのゼネラルマネージャーは引き続きノルベルト・クライヤーが担当し、ブルナー同様ガスコインのもとで働くことになる。

エンジンデザイナーのルカ・マルモリーニは、新たにつくられたエンジン部門テクニカルディレクターに就任。TMGと日本のトヨタ自動車の間で技術関連の調整役を務めるのが、チーフコーディネーターの高橋敬三となる。

近年のF1は分業化が進み、名デザイナーやエンジニアがひとりいれば勝てるという状況にはない。トヨタは、細分化された組織をまとめ効率よく運営するため、シャシー、エンジン両部門にテクニカルディレクターという役職を設けた。

マイク・ガスコインのF1におけるキャリアは、1989年、マクラーレンの空力スペシャリストとして始まった。
ティレル、ザウバーに従事した後、1998年に36歳の若さでジョーダンのチーフデザイナーに就任、翌年にはテクニカルディレクターに昇格した。彼が手がけた「ジョーダン無限ホンダ199」は、1999年に2回優勝を飾るなど大活躍。ジョーダンをコンストラクターズランキング3位に押し上げた。
ジョーダンで才能を花開かせたガスコインに目をつけたのが、ベネトンを買収したルノーだった。2000年末にテクニカルディレクターとして移籍し、ルノー復活の原動力となった。

ちなみに、ガスコインとルノーの間でかわされた契約を反故にするため、トヨタが違約金を払ったというウワサもある。

なお、ガスコインの抜けたルノーは、副テクニカルディレクターだったボブ・ベルの昇格を発表した。

(webCG 有吉)

 
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