佐藤琢磨、F1日本GP参戦決定

2003.10.10 自動車ニュース

佐藤琢磨、F1日本GP参戦決定

BARホンダで2004年にF1復帰を果たす佐藤琢磨が、一足先に、2003年10月10日に開幕するF1最終戦日本GPに出場することがその前日に明らかにされた。
チームのGP参戦以来エースドライバーを務めた1997年チャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴが、日本での出走を取りやめたことを受けての発表。以前からウワサされていたことが、現実となった。

ミハエル・シューマッハーを除く現役ドライバーのなかでは唯一のチャンピオン経験者であるヴィルヌーヴと、BARチームとの間には、軋轢が生じていたといわれている。

1997年11月、ヴィルヌーヴのマネージャーでもあるクレイグ・ポロックらが「ティレル」チームを買収し「BAR」を設立。同チームはチャンピオンのヴィルヌーヴを擁し1999年よりGPに参戦を開始したが、思うような好成績は残せずにいた。
2001年の暮れ、首脳のひとりであったポロックがチームを抜け、かわりにラリー界で名を馳せたデイヴィッド・リチャーズが采配を取るようになった。この頃からヴィルヌーヴを取り巻く環境が少しずつ悪化。ヴィルヌーヴが要求する高額の契約料に対しボスのリチャーズが理解を示さなかったこと、また今年からホンダと同郷の佐藤がリザーブドライバーとして加入したことなどがマイナスに働いたといわれている。

来シーズン、ジェンソン・バトンとペアを組み、佐藤がBARホンダをドライブすることが10月7日に発表された。日本GPを後にチームを去ることが決まった来日中のヴィルヌーヴは、9日、残り1戦に出場する気がないことをポロックを通じリチャーズに伝え、リチャーズはこれを認めた。

佐藤の思いもかけない“鈴鹿デビュー”はうれしいニュースだ。しかし一方で、十分なポテンシャルのあるタイトルホルダーが、もしかするとGPに背を向けてしまうのではないかという危惧感も否めない。ヴィルヌーヴの来シーズンのシートは、まだ決まっていない。

(webCG 有吉)

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