トヨタ、新型車「アベンシス」デビュー

2003.10.07 自動車ニュース
 

トヨタ、新型車「アベンシス」デビュー

トヨタ自動車は、欧州生まれのミディアムクラスの新型セダン「アベンシス」とステーションワゴン「アベンシスワゴン」を、2003年10月6日に発売した。



 

■日本で初めてのトヨタ欧州生産モデル

ニューモデル「アベンシス(Avensis)」は、欧州トヨタのデザイン拠点であるフランスのトヨタ・ヨーロッパ・デザイン・ディべロップメント(ED²)がデザインを手がけ、イギリスのトヨタ・モーター・マニュファクチャリングUK(TMUK)が生産を行う、トヨタの世界戦略車だ。

欧州市場におけるトヨタのフラッグシップカーとして1997年にデビュー。これまで各国で約50万台が販売された実績をもつ。今年3月にフルモデルチェンジを果たし2代目に進化。これを機に、日本でも発売されることとなった。やや意外だが、トヨタが日本に欧州生産モデルを導入するのは初めてのことという。

テーマは、「欧州車を超えるトヨタの欧州車」。7000時間を割いて生み出されたヨーロピアンなデザイン、6万kmのテスト走行で得た走りのテイスト、“カイゼン”による優れた製造がセリングポイント、と発表会で挨拶したTMUKアラン・ジョーンズ会長は胸を張る。



 

日本モデルは、直噴の2リッター直4「D-4」のみの設定。トランスミッションは4段ATで、4WD仕様にはマニュアルモードが備わる。
仕様に関しては、ウィンカーレバーの位置やスピードメーターなど細かな部分を除き、ほぼ欧州のものをそのまま持ち込んだという。

かの地ではVW「パサート」(日本市場で349.0万円〜)、オペル「ベクトラ」(同335.0万円〜)、フォード「モンデオ」(同275.0万円〜)、またメルセデス「Cクラス」(同395.0万円〜)らをライバルに据える「アベンシス」。わが国では、220.0万円から290.0万円までという比較的リーズナブルな価格帯で、国産車はもちろん、欧州車ユーザーからも顧客を奪取したい考えだ。月の販売目標台数は2000台という。



 

■「EuroNCAP」で5つ星

欧州でも生産される「ヴィッツ」(欧州名ヤリス)と同じ、コートダジュールにあるED²の手によるデザインは、トヨタのデザイン思想「Vibrant Clarity」(ワクワクさと爽やかさ)を具現したものという。セダン、ワゴンとも、フラッグシップに相応しい高品位なプレステージ感が謳われる。

セダンのボディサイズは、全長×全幅×全高=4630×1760×1480、ホイールベース2700mm。ワゴンはこれより70mm長く、ルーフレールもあって45mm背が高い。
欧州車の代表としてVW「パサート」を例にとれば、4700×1745×1460mm、ホイールベース2705mmとほぼ同サイズなことがわかる。
荷室は、セダンが520リッター(VDA方式)、ワゴンのラゲッジスペースは奥行き1130(後席フォールディング時1805)mm、幅1335mm、高さ835mmでボリュームは最大1500リッターを誇る。



 

欧州では、1.6、1.8、2リッターのガソリンと、メインをはる2リッターディーゼルターボ(コモンレール式)、計4種類のパワーユニットを揃えるが、日本には、最高出力155ps/6000rpm、最大トルク19.6kgm/4000rpmを発する2リッター直噴だけが入る。同エンジンは日本で生産されており、、欧州仕様車も同じユニットを使う。

トランスミッションは、やや新鮮味に欠く4段AT。通常はFF状態で走る「Vフレックスフルタイムの4WD」車には、シフターを前後することによりマニュアル感覚のシフトが可能な「シーケンシャルシフトマチック」が備わる。

ヨーロッパの様々な路面でテストを重ねた足まわりは、前マクファーソンストラット、後ダブルウィッシュボーン。ショックアブソーバーは新開発のものを採用した。

安全性能はウリのひとつ。厳しい基準で有名な欧州の衝突安全評価「EuroNCAP」で最高ランクの星5つを獲得したのがジマンだ。急ハンドル時などに車両を安定させる「VSC」、「EBD(電子制動力配分制御)付きABS」、「ブレーキアシスト」らを採用。エアバッグは前席デュアルステージ、サイド、運転席ニーを全車標準、カーテンシールドエアバッグを一部グレードに標準で設定した。


トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUK(TMUK)のアラン・ジョーンズ会長
 

装備面では、左右独立温度コントロールオートエアコン、雨滴感知式フロントオートワイパー、クルーズコントロール、リアサンシェードなど上級車種向けのものを用意。特に、開発を取りまとめた第2トヨタセンターの福里健チーフエンジニアの趣味でもあるオーディオ環境には力を入れており、遮音効果の効いた、音響特性を徹底的に分析した車内の最適な場所に8個のスピーカーを配置。新しいデジタル音響処理プログラムにより位相を崩さず原音波形を忠実に強調し、クリアで臨場感ある音響空間を実現した、と説明される。

グレードは、セダン、ワゴンとも、ベーシックな「Xi」、上級「Li」とスポーティに装った「Liスポーツパッケージ」の3種類。4WDにはXiのみを設定する。
価格は以下の通り。


こちらは、アベンシスのオーディオを用いたコンポ。オーディオ好きの福里健チーフエンジニアのお手製という
 

セダン
Xi(2WD) 220.0万円
Liスポーツパッケージ(2WD) 262.0万円
Li(2WD) 275.0万円
Xi(4WD) 233.0万円
ワゴン
Xi(2WD) 237.0万円
Liスポーツパッケージ(2WD) 272.0万円
Li(2WD) 290.0万円
Xi(4WD) 250.0万円

(webCG 有吉)

トヨタ自動車「アベンシス」:
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/avensis/

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