第73回:コージのフランクフルトショー報告(追伸)密かに面白かったモノ

2003.10.03 エッセイ

第73回:コージのフランクフルトショー報告(追伸)密かに面白かったモノ


第73回:コージのフランクフルトショー報告(追伸)密かに面白かったモノの画像
STANLEYのHIDラインビーム。下のロービームのレンズというか、リフレクター部分が世界一薄い!
STANLEYのHIDラインビーム。下のロービームのレンズというか、リフレクター部分が世界一薄い!
KOITOの「世界でもっとも細長いヘッドライト」
KOITOの「世界でもっとも細長いヘッドライト」

■がんばるニッポンメーカー

前回「フランクフルトショー報告は終わり」って書いちゃったけど、もうヒトツ忘れてたのありました。シブくて面白いヤツ。

某雑誌の取材で、ジミ〜な部品ブースに行ったわけですよ。「日本が世界に誇る密かなハイテク技術」ってテーマで。新型「プリウス」に装着されたばかり、DENSO製「世界初のCO&sub2;エアコン」や、STANLEYの「世界で最も幅の短いすれちがいビーム」、つまりヘッドライトのロービーム部分とか、同じくKOITOの「世界でもっとも細長いヘッドライト」など、いろいろあったんだけど、一番ユニークだったのが再びDENSOの「サウンド・ソース・ポジション・センシング・テクノロジー」。

これがDENSOの「サウンド・ソース・ポジション・センシング・テクノロジー」。実用化はまだです。
これがDENSOの「サウンド・ソース・ポジション・センシング・テクノロジー」。実用化はまだです。
KOITOのプロジェクターヘッドランプ。日産「フェアレディZ」にも採用されている。見た目の「細長さ」がポイントだそうな。
KOITOのプロジェクターヘッドランプ。日産「フェアレディZ」にも採用されている。見た目の「細長さ」がポイントだそうな。
KOITOブースを見て驚きました! ベントレー「コンチネンタルGT」のヘッドライトは、こちらでつくってるんだって。
KOITOブースを見て驚きました! ベントレー「コンチネンタルGT」のヘッドライトは、こちらでつくってるんだって。

これは文字通り「声を出した位置がわかる」という技術。写真を見ればわかると思うけど、ガラス越しに小さなロボットがいて、こっちが「HELLO」とか「オーイ!」と呼ぶと、呼んだ方を向いて「HELLO……」とかいい返してくれるのだ。仕組みは、ロボットの上に3つのマイクが並列で並べられており、各マイクが感知した音量の差で音源の方向を突き止めるという、なんともハイテクかつ原始的なシステムなのだ。
「なんに使うの?」って聞いたら「車内でドライバーか、それとも助手席の人がしゃべったのか判断して、エアコン制御などを自動で行ったりするため」と聞いて、ちょっと拍子抜け。最大のアドバンテージは「コスト」。つまり、今までの光センサーに較べて、格段に安くつくことなんだとか。

一瞬、「そこまでしなくても……」って思ったけど、よく考えてみると日本発の技術ってこういうモノが多いのも事実。これぞ王道かもしれない。
いやー、なんだかんだでがんばってらっしゃいますよ。日本のメーカさん。

(文=小沢コージ/2003年10月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』