【カーナビ&オーディオ】パイオニアサウンドコンテストで使用されるカロッツェリアχとは?

2003.09.17 自動車ニュース

【カーナビ&オーディオ】パイオニアサウンドコンテストで使用されるカロッツェリアχとは?


【写真上】χシリーズのヘッドユニット「RS-D7χ」。価格は20万円。
【写真下】プロセッサーの「RS-P70χII」。パイオニアでは「ユニバーサルデジタルプリアンプ・イコライザー」と呼んでいる。価格は18万円。

■デジタルにもアナログにも柔軟構成できる高級機

カロッツェリアχシリーズは、デジタルの可能性を徹底的に追求した、パイオニアの最上級ピュアサウンドシステム。ODR(オプティカル・デジタル・リファレンス)をコンセプトに掲げ、ヘッドユニットからプロセッサーユニット、さらにシステムによっては同ブランドのパワーアンプが内蔵するD/Aコンバーターに至るまで光デジタル伝送を実現。各コンポーネント内部においても高次元のデジタル処理を行なうことにより、デジタル方式ならではのローノイズかつピュアリティ溢れるサウンドと、多彩な音場制御機能によるリアルなサウンドステージの創成や前方定位を追求している。
同シリーズが誕生したのは1993年。いわゆるデジタルシステムとしては、他ブランドの後塵を拝してのスタートだったが、そのハイクオリティな造りと設定操作のしやすさ、それに何にも増して持続的で粘り強いメーカーの取り組み姿勢が広く浸透。他ブランドの早々の撤退あるいは新規参入といった変化の波に影響されることなく、最上級デジタルシステムの王座に君臨し続けている。


3.5cm径トゥイーターの「TS-T1RS」。2個1組=10万円。

コンポーネントはCDヘッド、プロセッサーユニット(デジタル出力、アナログRCA出力の2種)、デジタル入力アンプ(級およびAB級の2種)、RCA入力アンプ、それにマルチシステム用の各種スピーカーまでフルラインナップ態勢を取っている。その中核を成すのはCDヘッドとアナログ出力のプロセッサーユニット。CDヘッドは一昨年、最新鋭のデバイスが投入されたRS-D7χにフルチェンジ、プロセッサーは過去2回の改良を受け、現行のRS-P70χIIに進化している。前述のデジタル入力アンプを使用すれば、ヘッドユニットからパワーアンプまでフルデジタル伝送のいわゆるピュアデジタルシステムが完成するが、一般的にはパワーアンプの持つ個性をサウンド面に反映させられるアナログRCA出力のプロセッサーRS-P70χIIを使った、いわゆるデジタル・アナログシステムの人気が高い。
デジタルシステムの白眉ともいえる音場制御機能は、RS-P70χIIの場合、左右独立調整が可能な4ウェイ・エレクトロニッククロスオーバー、きめ細かな31バンドLR独立イコライザー、各ユニットの出力タイミングを個々に調整してリスナーの前方にサウンドステージが展開できるタイムアライメントなどがその代表。プロショップでは、これらの機能を駆使して音作りを行なっているわけである。カロッツェリアχのコンポーネントは、強烈な個性こそないものの、鮮明でクオリティ高く八方に目配りのきいたサウンドが持ち味。これも長年にわたり、数多くのユーザーに支持されてきた理由だろう。


17cm径ミッドバスの「TS-M1RS」。2個1組=10万円

■χシリーズの新しい目玉

そして今春、注目すべきスピーカーユニットが登場した。カロッツェリア“RSシリーズ”。上記のヘッドユニットからパワーアンプに至る一連のコンポーネントとは異なり"χ"の紋章こそ付かないものの、スピーカー作りに関しては永い歴史と豊富なノウハウを誇るパイオニアの力作だけに、その中身は凄い。

RSシリーズは、17cmミッドバス「TS-M1RS」、3.5cmトゥイーター「TS-T1RS」、それに25cmサブウーファー「TS-W1RS」の3ユニットで構成。システムの核となるTS-M1RSは、パルプ素材をベースにさまざまな繊維を混抄した専用開発の軽量振動板をはじめ、高磁力のネオジウムマグネットを採用した強力な磁気回路、銅リボン線によるショートボイスコイル、亜鉛素材のフルバスケット方式フレーム、さらにはダンパーとフレーム間の共振を排除するタングステン製ホルダーまで搭載。色づけ少なくワイドレンジなサウンドを実現している。


25cm径サブウーファーの「TS-W1RS」。1個=10万円


トゥイーターのTS-T1RSは、人間の可聴帯域から48KHzの超高域までカバーするスーパーワイドレンジユニット。20ミクロン厚のチタン箔でできたセンター駆動のリング状ダイヤフラム(振動板)は、内側と外側で形状が異なるデュアルアークリングタイプとし、再生帯域を大幅に拡大。指向性を向上させる中央の真鍮製イコライザー、ネオジウム磁石、高比重の亜鉛素材フレーム、タングステンホルダーなど、M1RS同様、選りすぐった素材がふんだんに投入されている。
25cmサブウーファーのTS-W1RSも、他のユニットに劣らぬ本格仕様。センターキャップ一体型のパルプ素材振動板をはじめ、140mm径の大口径ボイスコイル、分割タイプの大型ネオジウムマグネット等を搭載、50Hz以下の超低域を質感高く再生することを追求している。
このほか2ウェイパッシブクロスオーバーUD-N1RSもラインナップ。TS-T1RSとTS-M1RSは、いわゆるネットワーク方式の2ウェイとして鳴らすこともできる。

今年の第7回パイオニアカーサウンドコンテストでは、参加車両の半数近くがこのRSスピーカーを搭載。ピュアデジタル、デジアナのいずれの部門においても、RS搭載車が優勝を果たし、実力を見せつけた。現時点ではまだ、多くの販売店がユニットの特性を完全に把握しきっているとはいえないにもかかわらず、これだけの成績を残したのは、RSスピーカーのポテンシャルがいかに高いかを物語るといってもよい。高級スピーカージャンルにおいて、RSの注目度が今後、ますます高くなることに疑いの余地はまったくない。

(文=脇森宏)

・パイオニアサウンドコンテスト 優勝車のサウンドはどんな音?
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000013954.html
・パイオニア・サウンドコンテスト、今年も盛大に開催
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000013916.html

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