スバル「レガシィ」に3リッターエンジンモデル復活

2003.09.11 自動車ニュース
 

スバル「レガシィ」に3リッターエンジンモデル復活

富士重工業は、2003年5月にフルモデルチェンジした、スバル「レガシィツーリングワゴン」およびセダン「B4」に、3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載した「3.0R」を追加設定、2003年9月9日に発売した。


「レガシィツーリングワゴン 3.0R」(上)と、「レガシィB4 3.0R」(下)
 

■レガシィに3リッター復活

2003年5月に4代目へと生まれ変わった新型「レガシィ」は、当初2リッターSOHC16バルブ(140ps)、2リッターDOHC16バルブ(MT190ps、AT180ps)と、2リッターDOHC16バルブターボ・インタークーラー付き(MT280ps、AT260ps)のみがラインナップされていた。
それらから遅れること約4ヶ月、先代にあった3リッターモデルが復活した。ボクサーユニットは、先代型「EZ30」をベースに80%のパーツを新たに設計したという「EZ30-R」。250psとターボ並の高出力ながら、強大なトルクのターボとは一線を画す、滑らかかつスムーズな走りが特徴と謳われる。

ボディサイズは2リッター版と変わらず、ワゴンが全長×全幅×全高=4680×1730×1470mm、セダンは4635×1730×1425mm、ともにホイールベース2670mmだ。

フロントバンパーは開口部を左右に分けた専用デザインとし、フロントグリルには「2.0GT spec.B」と同じ、クロームトリミングを施した。さらにサイドシルにはクロームモールが追加され、ヘッドランプベゼルはアルミ蒸着処理された。

ツーリングワゴンにとって新機能となるのは、リアゲイトオートクロージャー。リアゲイトを閉めるときにハーフロックの位置まで下げると、自動的にフルロック位置まで引き込んでくれるというものだ。


「EZ30-R」型、3リッター水平対向6気筒DOHCエンジン。
 

■スムーズとリニアリティ

新型3リッター水平対向6気筒DOHC24バルブエンジン「EZ30-R」型には、先代型にはなかったAVCS(可変バルブタイミング機構)とダイレクト可変バルブリフトを与えた。加えて、独立式の3ポートエグゾーストマニホルドや、ツインマフラーによる排気効率の向上などが貢献し、250ps/6600rpmと31.0kgm/4200rpmを獲得。従来比で30ps、1.5kgmアップを果たした。ハイパワーでありながら、ターボエンジンとは異なる、リニアリティとスムーズな特性を持つエンジンという。

3リッターNAエンジンとしてはトップクラスと謳われる燃費は、10・15モードでリッター11.6km(「3.0R」)。先代「GT30」と比して1km向上した。

組み合わされるトランスミッションは、マニュアルモード付き5段AT。アダプティブ制御ダイレクト式のATは、新エンジンにあわせ最適化された。2リッターモデル同様、省燃費走行を行う「Info-ECOモード」を持つ。

足まわりには専用のビルシュタイン製ダンパーを与え、17インチの「POTENZA RE050A」とハイラスター塗装ホイールが組み合わされる。サスペンションの味付けは、2.0GT系に匹敵する走行性能を持ちつつ、しなやかでしっかり感のあるアシとしたという。駆動方式はもちろんスバルお得意のAWD(四輪駆動)システム。前後のトルク配分を45:55とし、走行状況に応じて前後輪直結状態まで変化させる「VTD-AWD(バリアブル・トルク・ディストリビューション-AWD)」である。


バンパー部のミリ波レーダー。
 

■進化した安全性能

「3.0R」の目玉のひとつが、従来モデル「ランカスター」にオプション設定されたドライバー支援システム「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」だ。車両が不安定になることを防ぐことで、快適で疲れの少ない走行を可能にするといわれるこのシステムは、車間距離制御、車間距離警報、車線逸脱警報などの機能を有する。「ツーリングワゴン3.0R ADA」として、受注生産される。
ルームミラー両脇に備わる2基のステレオカメラに加え、新たにミリ波レーダーを装備。それぞれの機能を統合するセンサーフュージョン技術を駆使することにより、前方交通環境の認識が天候などに左右されにくくなったという。さらに、外部環境の認識が困難と判断した場合、機能を一時的に停止する自己診断機能も備える。


センターディスプレイに表示される、「ADA」の各種情報。
 

具体的には、車両安定性を高める「VDC(ビークル・ダイナミクス・コントロールユニット)」とスロットル、ブレーキを協調制御し、各種の制御・警報を発するというもの。
制御の内容は、前走車との車間を監視する「車間距離警報」と「車間距離制御クルーズコントロール」。走行車線からの逸脱を監視する「車線逸脱警報」。車両のふらつきを検知する「ふらつき警報」。ブレーキング時の情報から、タイヤのグリップ力の変化を予測し表示する「グリップモニター」。先行車が発進したことを知らせる「前車発進モニター」や、先行車や対向車の有無を告知する「追従モニター」も備える。さらに前方障害物との危険回避が制動のみでは回避できないと判断した場合に、VDCの特性を変更し、危険回避後の車両挙動収束性を向上させる「プレビュー制御」も行われる。

情報はすべてメーターパネル内の警告灯・表示灯が示すほか、タッチパネル式のセンターディスプレイでも一括表示する。


オプション設定となる「アイボリーレザーセレクション」の内装。
 

ボディカラーは2リッターモデルと共通の6色の展開。内装は標準のオフブラックインテリアのほか、オプション設定となる「アイボリーレザーセレクション」を選ぶこともできる。

価格は以下の通り。

●レガシィ
ツーリングワゴン 3.0R:300.0万円
ツーリングワゴン 3.0R ADA:370.0万円
B4 3.0R:285.0万円

(webCG 本諏訪)

スバル「レガシィ」:
http://www.subaru.co.jp/legacy/

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