WRCオーストラリア、スバルのソルベルグが制す!【WRC 03】

2003.09.08 自動車ニュース
WRCオーストラリア、スバルのソルベルグが制す!

【WRC 03】WRCオーストラリア、スバルのソルベルグが制す!

世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・オーストラリアが、2003年9月4日から7日にかけて、西オーストラリア州の州都パースを中心に行われた。スバルのペター・ソルベルグが、シトロエンのセバスチャン・ロウブを下し、第7戦キプロスに次ぐ今シーズン2勝目、通算3勝目をあげた。またチャンピオンシップでは、リーダーのリチャード・バーンズから7点差、ランキング2位に浮上した。

■ロウブ対ソルベルグ

ハイスピード、かつ小石を敷きつめた滑りやすいグラベルコースが舞台のラリー・オーストラリアは、ロウブ対ソルベルグのトップ争いに終始した。

初日のレグ1、同地4連勝に期待がかかったプジョーのマーカス・グロンホルムは、トップを走りながら路肩にマシンを落とし、救出を待つ間16分をロス。優勝争いから早々に脱落したばかりか、2003年のタイトルにも黄色信号が灯る状況に陥った。
かわって首位に立ったロウブと、2位ソルベルグは最速タイムの応酬。結局レグ1はロウブがリードするカタチで終わった。

明くるレグ2も両者がつばぜり合いを繰り広げた。8つのSSすべてにおいて、ロウブ、ソルベルグどちらかが1位か2位を取りあった。しかしロウブのリードは変わらず、5.4秒差のクッションをもって最終日に繋げた。

レグ3では、最初のSSから形勢に異変が起きた。ソルベルグがロウブを5.7秒上回り、このラリーで初めて首位奪取に成功。ロウブも負けじと次のSSでトップを奪い返したが、この日3つ目のSSで雨が降り始めると、タイヤ選択に苦しんだロウブはズルズルと後退。28歳のノルウェー人、ソルベルグの独壇場となった。結局、26秒以上の大差をつけて、ソルベルグが今シーズン2勝目を飾った。

2位にロウブ、3位はプジョーのバーンズだった。4位コリン・マクレー、5位カルロス・サインツのシトロエンを間に挟み、今シーズン限りで引退するトミ・マキネンが6位でフィニッシュした。

残り4戦となった2003年。チャンピオンシップでは、昨年型の改良マシンで辛くも首位を守っていたプジョーの地位が、いよいよ危なくなってきた。
ドライバーズランキングは、55点でバーンズが1位、ソルベルグとサインツが48点でこれを追う展開。マニュファクチャラーズでは、プジョーとシトロエンが110点の同点。PSA(プジョーシトロエングループグループ)内で覇権が争われている。

次戦は、本場ヨーロッパに戻ってのサンレモ・ラリー。10月3日に幕を開ける。

■新井リタイア、ランキング首位はロウに(PCWRC)

WRCと時と場所を同じくして開催されたプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第6戦。今シーズン3連勝しチャンピオンシップでトップに立っていたスバルの新井敏弘にとっては、第5戦ドイツを欠場(PCWRCでは全7戦中6戦に出場すればいい)したため、6月のキプロス以来のラリーとなった。

初日は低回転でのターボの効きがやや悪く、5位というやや不本意なスタート。そして2日目、復調の兆しが見え始めた新井は、ベストタイムを叩き出しながら首位のマーチン・ロウを追った。だが3位まで浮上した矢先のSS14、4速から5速にシフトアップした際に、新井のインプレッサは駆動力を失った。タイトルを確実なものにしたかった新井にとっては、無念のリタイアとなった。

新井の戦線離脱で出場台数6台となったこのレースは、スバルのロウの今シーズン初勝利で幕を閉じた。スバルにとってはWRCとあわせダブルVだ。
PCWRCのランキングではロウが新井に7点の差をつけ、ポイントリーダーとなった。あとは10月のコルシカを残すのみ。新井の念願にして初のタイトル獲得はなるのか?

(webCG 有吉)

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