WRCフィンランド、マルティン/フォーカス2勝目【WRC 03】
2003.08.11 自動車ニュース【WRC 03】WRCフィンランド、マルティン/フォーカス2勝目
世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドが、2003年8月7日から10日にかけて行われた。名うてのハイスピードラリーを制したのは、フォード「フォーカスRS WRC」をドライブしたマルコ・マルティン。第6戦アクロポリスに次ぐ、自身通算2勝目をあげた。2位にスバル「インプレッサWRC2003」のペター・ソルベルグ、3位はプジョー「206WRC」のリチャード・バーンズだった。
かつて「1000湖ラリー」として知られたラリー・フィンランドは、200km/h超のステージを各所に配した、スムーズ&ハイスピードなグラベルコースが舞台だ。路面を走るより宙を飛ぶ時間の方が長いといわれるほど、連続する迫力のジャンプが見物。地元スカンジナビア出身のドライバーが強さを発揮するラリーとしても有名だ。
140kmで争われた初日は、母国で気を吐くチャンピオン、プジョーのマーカス・グロンホルムとマルティンが火花を散らした。この日の最終ステージで差を0.8秒から2.6秒まで広げたマルティンが辛くもトップを守り、翌日につなげた。
2日目、グロンホルムの勢いは衰えず、最速タイムでマルティンを追い立てたが、206にサスペンショントラブルが発生。2人の熾烈な戦いに突如終止符が打たれた。
以降、3日目に入っても首位を脅かすものはあらわれず、ノン・スカンジナビアン、エストニア人のマルティンが、後続に1分近くの大差をつけ、優勝した。
一方、バーンズとソルベルグの2位争いは最後まで白熱した。3日目スタート時点での両車の差はわずかに0.5秒。この日序盤はノルウェー人ソルベルグが優勢だったが、中盤にステージを3連取したバーンズが総合2位を堅持。しかしソルベルグも負けずに次のステージで優勝し、総合でバーンズとの差を1.8秒までつめた。
そして最終ステージ。スバルのエース、ソルベルグはバーンズを上回るタイムでステージ優勝を果たし、逆転に成功。2位の座を奪った。
敗れたバーンズだったが、チャンピオンシップでは49点で1位を守った。今回4位に入り5点を追加したカルロス・サインツ(シトロエン)が44点で2位。ソルベルグとグロンホルムは38点で3位、前戦ドイツのウィナー、セバスチャン・ロウブ(シトロエン)とマルティンがともに37点で後を追う。
次戦は、9月4日から7日にかけて行われるラリー・オーストラリアだ。
(webCG 有吉)
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