トヨタ「セルシオ」、マイナーチェンジ

2003.08.06 自動車ニュース

トヨタ「セルシオ」、マイナーチェンジ

トヨタ自動車は、フラッグシップセダン「セルシオ」をマイナーチェンジし、2003年8月4日に発売した。

■スタイル、走り、安全性の向上

“至高”という名のトヨタのフラッグシップ「セルシオ」は、バブル経済絶頂の1989年に産声を上げた。類稀なる静粛性、最上の品質、洗練された走りといった賛辞を国内外で受け、特に高級ブランド「レクサス」の名を冠した北米市場では大ヒット。世界の高級自動車メーカーが注目するプレステージカーとなった。

現行3代目が出たのは2000年。それから3年を経て、スタイル、走り、安全性の向上を主な眼目にマイナーチェンジが行われた。

デザイン面では、フロントフォグランプがスクエアな形状となったほか、シリンダー形状を強調したディスチャージヘッドランプ、前方へのスラントを強めたボンネットなどを採用、精悍さを演出した。加えてリア部では、新意匠のコンビネーションランプやライセンスガーニッシュなどを与えた。
インテリアにおいては、内装色と本木目色の組み合わせを変えたほか、グローブボックスを上下分割タイプから一体型タイプへと変更、使い勝手の向上を図るなどした。

高級車ならではの装備といえる、従来前席に設定された「コンフォータブル・エアシート」が後席にも奢られる。シートクッション、シートバック裏から加熱/冷却された空気が出てくる仕組みで、暑さ、寒さ、蒸れからパセンジャーを守るというというわけだ。
そのほか、装備面では、後席足元照明、照明付き後席バニティミラー、トヨタの情報通信サービス「G-BOOK」に対応した最新のDVDボイスナビゲーションシステムなどが採用された。

■6段ATの採用

新型の目玉のひとつがオートマチックトランスミッション。従来より1段多い新開発の6段ATが、従来同様の4.3リッターV8 DOHCエンジン(280ps、43.8kgm)と組み合わされる。
多段化されたことにより、発進加速や燃費性能が向上。燃費は10・15モードでリッター8.9kmと、従来比で0.7km良くなった。さらに全車「超-低排出ガス」車認定、2010年燃費基準をクリアし、減税の対象にもなった。
ATシフターを運転席側に倒し前後すると、マニュアル感覚のシフトが可能になる「シーケンシャルシフトマチック」機構が備わるのもニュースだ。

足まわりに取り入れられたのが、モノチューブ式ショックアブソーバー。減衰力の応答性をアップさせたことにより、乗り心地だけでなく、コーナリング性能や路面追従性など走行性能も向上したという。
タイヤ・ホイールは1インチアップされ、18インチ(eR仕様)と17インチ(A、C仕様)になった。

■先進の安全装備

新型「セルシオ」では、ミリ派レーダーによる「プリクラッシュセーフティシステム」がオプション設定された。これは、フロントグリル内に収まるセンサーが進路上の物体を検知し、衝突を予知した際、自動的にブレーキ制御/ブレーキアシストが作動。同時に、衝突に備えシートベルトが巻き取られるというものだ。

さらに、コーナリング時に照射軸を進路方向に変更する「インテリジェントAFS(アダプティブフロントライティングシステム)」や、運転席/助手席SRSニーエアバッグなどが標準装備された。

価格は、従来型より最大で22.0万円高くなり、「A仕様」の565.0万円から「C仕様Fパッケージインテリアセレクション」の750.0万円まで。販売目標は月1500台という。

なお、福祉車両「ウェルキャブ」についても、同様の改良が施された。

(webCG 本諏訪)

トヨタ自動車「セルシオ」:http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/Celsior/

 


 

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