第50回:奇跡!?日本で「スマート・ロードスター」に試乗!

2003.07.22 エッセイ

第50回:奇跡!?日本で「スマート・ロードスター」に試乗!

スマートロードスター、欧州仕様のディメンションは、全長x全幅x全高=3425mm×1615mm×1190mm、ホイールベースは2360mm。車重は815kgだ。
第50回:奇跡!?日本で「スマート・ロードスター」に試乗!
 
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■ロードスターこそスマート?

な、なんてこと〜!? 日本への導入は当分先と思われてた、自動車業界超注目のクルマ、「スマート・ロードスター」に“乗れて”しまいました。それも偶然!!
某誌の撮影で河口湖周辺に来ていたら、プルプルプル〜と近づくクルマがある。なんだなんだ……、スマート・ロードスターじゃん! もしやテストカー? スクープ!? と思ったら知り合いの編集者が乗ってて「乗りません? 小沢さん」だって。

どういうルートか詳しく知らないけど「細かいインプレはナシ」って条件で、先行試乗が許されたらしい。日本導入は2004年(まだ未定だけど)って話だし、厳密には日本仕様とは違うみたいだけど、そんなのカンケーなしカンケーなし。細かい走りなんて、どっちにしろ興味ねぇもん。
ってなワケで乗ってみました。

久々にドキドキワクワクしました。俺は2002年の「パリサロン」で初めて見たんだけど、とにかくカッコいいのよ。ある意味“パロディ・スーパーカー”的なスタイルもさることながら、そのサイズ感、プロダクト感がよい。車検証を見ると、車重830kgと画期的に軽く、でも「ロータス・エリーゼ」などとはテイストはかなり違いそう。
なんせそのスマート譲り(どこまでだろう?)の“トリディオン・セーフティセル”って独特の質感があるし、構造も変わってるもんね。フロア剛性が極端に高そうな、レーシングカー風のロータスとはだいぶ違いそう。
それから、スマートじゃどうにもパワー不足だし、あまりにずんぐりむっくりしたオニギリスタイルなんで、他のクルマと較べようがないじゃん。ロードスターに乗ってこそ、スマートの本質的な魅力がわかるかも。

 
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■楽しい“オモチャのクルマ”

で、乗ってみましたが、ある意味イメージ通りだった。もの凄くソリッド、かつヴィヴィットなのよ。ロータスみたいなスポーティさはないけど、とても楽しい。なんというか「タッチを楽しむクルマ」、ミネラルウォーターみたいなクルマですね。

エンジンは、スマート+約100ccの698ccでパワーアップされてるとはいえ、やはり大したことない。「チャリチャリチャリ……」って感じの、時計みたいな音と共に加速する。やや物足りない感じ。
しかし、ボディの剛性感が物凄く高く、ステアリングが軽く、タイヤも205/45R16とブっとくて剛性高いからから、ダイレクトはダイレクト。路面を直に手で触ってる感じ。タイヤとの距離も近いし、「工業製品」っていうより「手作りのクルマ」に乗ってるよう。
だけどブレーキはやや貧弱だし、やはりパワートレインがネック。例のセミATのギクシャク感は減ったとはいえかなり残ってて、そこらへんのダイレクト感は望めない。

でもね。そこがまたロータスなんかと違って、面白いっちゃオモシロイ。“オモチャのクルマ”に乗ってるみたいなのだ。サーキットみたいなトコロをぶっ飛ばして面白いかどうかはわからないけど、日常的なドラマ性、非日常性はあるなぁと思いました。本当の日本仕様はかなり違うかもしれないけどね。

とにかく面白かった〜!

(文=小沢コージ/2003年7月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』

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