第48回:「もてぎJOY耐」報告続き(その1)……日本のレース界を憂う!!

2003.07.18 エッセイ

第48回:「もてぎJOY耐」報告続き(その1)……日本のレース界を憂う!!

モータージャーナリストで構成される、「チームヤマケン」の面々。ドライバーは、“悪の総大将”こと(?)作家の中部博氏、飯田裕子さん、島下泰久さん、そして小沢コージの4名だ。
第48回:「もてぎJOY耐」報告続き(その1)……日本のレース界を憂う!!

第48回:「もてぎJOY耐」報告続き(その1)……日本のレース界を憂う!!

■レーサーコージ、(漠然と)日本のレース界を憂う

(第46回&第47回から続く)
ってなわけで、7月12日と13日、行ってきました「もてぎJOY耐」こと、「もてぎENJOY耐久レース」本番。2003年は、全出場台数が90台だそうで、去年が81台だったから、参加者の数が膨らむこと膨らむこと。
最近はよく「モータースポーツが盛り上がらない」とはいわれるけど、それはつまらん、イマイチ新鮮味のない“プロレース”に限ってのこと。特にフォーミュラ関係ね。

JOY 耐の車両規定の広さもあるんだろうけど、「市井レベルじゃ、ウツワをつくればいくらでも出たい人はいるんだなぁ……。つくづく、日本のレース行政ってダメなんだろうなぁ……。もっと規制緩くすれば、日本のモータースポーツって未来あるんだろうな……」と、思った次第です。……漠然とだけど。

要するに、ナンバー付きレースとかさ、安全規定とかユルくすりゃぁいいんだろうなぁ。お金もあんまりかからないようにするとか。結局危険だけど。
でもね。俺は今の日本の“超安全主義社会”には懐疑的で、命が惜しいのもわかるけど、なんでもかんでもダメダメ風なのはイカーンと思う。簡単にいえば、もっと“自己責任社会”にならねば、日本のレース界は発展しない。

輸入車は、とくにプジョー「206」が多かった。実に7台も出走。
「レース向き車両とも思えないんだけど」とプジョー関係者にいったら、「クルマじゃなくって、オーナーに好きな人が多いんですよ。レース好きが」だってさ。
第48回:「もてぎJOY耐」報告続き(その1)……日本のレース界を憂う!!
プジョー「206」の先代にあたる「205」も出てた。
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第48回:「もてぎJOY耐」報告続き(その1)……日本のレース界を憂う!!

それはたとえば、日本のサーキットで唯一黒字といわれる、福島県の「エビスサーキット」に行けばよくわかる。あそこのポイントは低コスト運営、つまり価格が安いこともさることながら、「自由」を感じさせるところにある。具体的には「ドリフト族」を誘致したのが成功の原因。

あの手の、いわゆる「暴走族」と大きく括られてしまうクルマ趣味の人たちは、確かに危ない面もあるけど、全否定はできないのよね。あれはあれでひとつのクルマの喜びであり、魅力だから。「危ない」といわれる部分にだって、けっして“そうでない部分”もあると思う。
今のレース不況。それは「人間がなぜレースに出るのか?」を、われわれがあまり考えてないから起きているのではないか? と俺は思う。

ってな難しいハナシは置いといて、次回は今年の「チームヤマケン」について報告します!

(文=小沢コージ/2003年7月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』