第45回:最近は若いギャルも買っていく!? トミカ取材(その2)

2003.07.11 エッセイ

第45回:最近は若いギャルも買っていく!? トミカ取材(その2)

■定説を覆した『頭文字D』

(前回からの続き)
で、気になったのが写真の『頭文字D』(イニシャルディー、しげの秀一/講談社)シリーズなんだけど、コイツがトミカとしては例外的な復刻版シリーズ(2000年近くになってわざわざAE86を作製)なのはもちろんのこと、ななんと! 新しいユーザー層を開拓したんだそうな。それは若いギャル(いい方古いなぁ)。

今までトミカは、子供はもちろんのこと、買ってもせいぜい昔少年だったお父さんとかおじいちゃんとか、女性でも子供や孫がいるお母さんおばあさんまでだった。業界では「なかなか買ってもらえない」といわれ続けたのが若い女のコ。

ところが、このシリーズを発表してからというもの、ハタチ前後の若い女の子が買ってくんだそうで、それはもちろん子供なんていない、例えば“コミケ”(コミックマーケット、同人誌即売会のこと)に行くような層や、マンガに出てくる主人公「藤原拓海」や人気キャラ「高橋兄弟」のファンが買ってくんだって!
さらに、このシリーズでトミカの存在を知り、「あーっ、彼のクルマと同じ〜」ってな感覚でプレゼント用に買うパターンもあるとか。うーむ、ミニカーって深いです。

■ロングセラーは“働くクルマ”

ちなみに、トミカで一番のロングセラーは、それとはまったくノリが違う『古河ホイールローダー』。ハチロクシリーズや最新スポーツカーは、発売当初は数万個以上売れるんだけど、モデルサイクルは短い。4〜5年って感じだそう。だけど、こういう働くクルマシリーズは息が長くって、特にこの『古河ホイールローダー』の場合、25〜26年間(!)の超ロングセラー。トータルで200万個以上売れてるという。うーむ、つくづく深いです。ミニカー、そしてトミカって。

(文=小沢コージ/2003年7月)

(C)しげの秀一/講談社・トゥーマックス・オービー企画
(C)しげの秀一/講談社・トゥーマックス・オービー企画

第45回:最近は若いギャルも買っていく!? トミカ取材(その2)の画像
「高橋兄弟」の弟が駆るFD。
「高橋兄弟」の弟が駆るFD。

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』