F1フランスGP、ラルフ・シューマッハー2連勝!【F1 03】

2003.07.07 自動車ニュース

【F1 03】F1フランスGP、ラルフ・シューマッハー2連勝!

F1世界選手権第10戦フランスGP決勝が、2003年7月6日、フランスのマニクール・サーキット(4.411km)を70周して行われた。優勝は、ポールポジションからスタートしたウィリアムズBMWのラルフ・シューマッハー。前戦ヨーロッパGPから間髪入れずに開かれた“ダブルヘッダー”で2連勝、通算6勝目を飾った。
2位はチームメイトのファン・パブロ・モントーヤで、ウィリアムズチームは2戦連続の1-2フィニッシュを達成。3位はフェラーリのミハエル・シューマッハーだった。

マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンが4位、デイヴィッド・クルタードは5位。以下、6位マーク・ウェバー(ジャガー・コスワース)、7位ルーベンス・バリケロ(フェラーリ)、8位オリヴィエ・パニス(トヨタ)が入賞。パニスは母国GPで1点を獲得した。トヨタのもう1台、クリスチアーノ・ダ・マッタは1周遅れの11位完走。BARホンダ勢は、ジャック・ヴィルヌーヴが9位、ジェンソン・バトンはガス欠でリタイアに終わった。

■ラルフ、今シーズン3回目のPP

グリッドを決定する土曜予選と較べ、土曜予選の出走順を決める(だけの)金曜予選はちょっと地味なセッションだが、今回、きわめて“珍しい出来事”があった。
チャンピオンシップのランキング順に1台ずつアタック。序盤は雨がぱらつきウェット路面だったが、徐々にコースコンディションは好転し、終盤出走した弱小チーム、ミナルディのヨス・フェルスタッペンが暫定ポールポジションを獲得(!)、チームメイトのジャスティン・ウィルソンとともに1-2体制を築いてしまった(その後ウィルソンは重量違反によりタイムは取り消された)。

土曜予選では、ニュルブルクリンクでの前戦に続き、ウィリアムズBMWの2台が好調さを堅持した。モナコ、カナダとポールポジションをとったラルフ・シューマッハーが1分15秒019で今シーズン3度目の1番グリッドを獲得。モントーヤとともにウィリアムズ勢がフロントローをかためた。
ミハエル・シューマッハーが1分15秒480で3番グリッド。4位ライコネン、5位クルタードとマクラーレン勢、6位ヤルノ・トゥルーリ、7位フェルナンド・アロンソとルノー勢が並んだ。

■8日で2勝

ラルフ・シューマッハーとモントーヤが好スタート。3番グリッドのミハエル・シューマッハーは加速が鈍く、後のライコネンに先を越され、クルタードにも横に並ばれたが、何とか4位の座を守った。
オープニングラップの最終コーナー、8番グリッドのバリケロが単独スピンし、優勝戦線から早々に脱落した。

トップのラルフ、2位モントーヤは、序盤から快調に周回を重ね後続を引き離しにかかる。3位ライコネンの後塵を拝していたミハエルは、ブリヂストンタイヤに足をすくわれるかたちで徐々に遅れ始め、3回のうちの最初のピットストップ後にはクルタードにも抜かれ5位に落ちてしまう。

1位ラルフに勝負を挑めたのはモントーヤだけ。2回目のピットストップでラルフが履いたミシュランタイヤは空気圧に問題を抱えており、その隙をついてモントーヤが迫った。3度目のピットストップを終えたラルフがコースに戻ると、それより前にピット作業を済ませていたモントーヤがわずか0.6秒後方を走行していた。
チームメイト同士の首位攻防は、しかし長続きせず、ラルフはラスト15周で14秒のクッションを築きあげ、事実上勝負を決めた。

足もと(タイヤ)が思わしくなく、マクラーレンの2台に先行を許していた兄ミハエルだったが、ライバルの不運にも助けられ、後半にかけて順位を挽回する。
3回目のピットストップ中、クルタードの給油リグに問題が発生。クルタードはリグを繋げたままマシンをスタートさせてしまい、大幅にタイムをロスした。またライコネンは周回遅れのマシンに進路を阻まれ、結果、チャンピオンシップを争うミハエルに3位の座を明け渡してしまった。

2週連続のダブルヘッダーは、ニュルブルクリンクで復活を遂げたウィリアムズが、そのままの勢いで連覇した。ラルフ・シューマッハーはわずか8日間で2勝、20点を記録し、チャンピオンシップでは首位のミハエルに11点差まで迫った。

そしてコンストラクターズランキングでは、103点で1位のフェラーリに、2位ウィリアムズが肉薄。両チームの間には、わずか3点の差しかない。

ウィリアムズに対し劣勢否めない王者フェラーリ。マクラーレンを含めた三つ巴の戦いは、残り6戦となった今シーズン後半までもつれそうだ。

次戦イギリスGP決勝は、7月20日だ。

■ドライバーズランキング(16戦中10戦終了/トップ10)

1位 ミハエル・シューマッハー 64点
2位 キミ・ライコネン 56点
3位 ラルフ・シューマッハー 53点
4位 ファン・パブロ・モントーヤ 47点
5位 ルーベンス・バリケロ 39点
5位 フェルナンド・アロンソ 39点
7位 デイヴィッド・クルタード 29点
8位 ヤルノ・トゥルーリ 13点
9位 マーク・ウェバー 12点
10位 ジャンカルロ・フィジケラ 10点
10位 ジェンソン・バトン 10点

■コンストラクターズランキング

1位 フェラーリ  103点
2位 ウィリアムズ 100点
3位 マクラーレン 85点
4位 ルノー 52点
5位 BAR 13点
6位 ジャガー 12点
7位 ジョーダン 11点
8位 ザウバー 9点
9位 トヨタ 5点

(webCG 有吉)

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ほとんどのマシンが3ストップを選んだ今回、2ストップで賭けに出たクリスチアーノ・ダ・マッタは、予選13位、決勝11位完走(写真=トヨタ自動車)

ほとんどのマシンが3ストップを選んだ今回、2ストップで賭けに出たクリスチアーノ・ダ・マッタは、予選13位、決勝11位完走(写真=トヨタ自動車)

1994年にリジェ・ルノーでGPデビューを果たしたオリヴィエ・パニスは、10周年を祝った(写真=トヨタ自動車)

1994年にリジェ・ルノーでGPデビューを果たしたオリヴィエ・パニスは、10周年を祝った(写真=トヨタ自動車)

敵地で苦戦したブリヂストン勢。BARホンダのジャック・ヴィルヌーヴも例外ではなく、マシン、エンジンとも調子がよかったものの、最終的に入賞直前の9位までしかポジションをあげられなかった(写真=本田技研工業)

敵地で苦戦したブリヂストン勢。BARホンダのジャック・ヴィルヌーヴも例外ではなく、マシン、エンジンとも調子がよかったものの、最終的に入賞直前の9位までしかポジションをあげられなかった(写真=本田技研工業)

ジェンソン・バトンのBARホンダは、最初のピットストップで給油装置が働かず、ガス欠で22周目リタイア(写真=本田技研工業)

ジェンソン・バトンのBARホンダは、最初のピットストップで給油装置が働かず、ガス欠で22周目リタイア(写真=本田技研工業)

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