日産、ミニバン「プレサージュ」をフルモデルチェンジ

2003.06.26 自動車ニュース
 

日産、ミニバン「プレサージュ」をフルモデルチェンジ

日産自動車は、8人乗りミニバン「プレサージュ」をフルモデルチェンジし、2003年6月26日に発表した。7月24日から販売を開始する。



 

■カンタンを武器に

「ミニバン・クルーザー」を標榜し1998年6月に登場した「プレサージュ」が、約5年ぶりにフルモデルチェンジされた。
2代目のコンセプトは、「アクティブライフミニバン」。「家族みんなで豊かなアクティブライフを満喫できる」(広報資料)よう、実用性、快適性、走行性能の向上を図った。

ホンダ「オデッセイ」、トヨタ「エスティマ」、三菱「グランディス」など、強豪ひしめくミニバン市場に打って出るニュープレサージュ。最大のセリングポイントは、各メーカーとも声高に謳うシートアレンジにある。
プレサージュのそれは、「簡単、らくらくシートアレンジ」と呼ばれるもので、リングを1回引くだけで畳めるサードシートや、運転席のスイッチで自動的に倒れ前方に移動するセカンドシートなどを採用。カンタン操作を武器に、月5000台を販売したいと意気込む。



 

プラットフォームは、2003年2月にデビューした4ドアセダン「ティアナ」と共有。ティアナ(4WD)と同じ2.5リッター直4エンジンと4段ATを組み合わせたモデルと、「スカイライン」などでお馴染みの3.5リッターV6+CVTの2タイプ。それぞれにFF(前輪駆動)と4WDを用意する。
価格は213.0万円(2.5リッター/FF)から306.0万円(3.5リッター/4WD)まで。2.5リッターには、エアロパーツを装着してスポーティイメージを高めた「ハイウェイスター」がある。



 

■ティアナゆずり

ティアナゆずりの「FF-L」プラットフォームを用いたボディは、全長×全幅×全高=4840(+85)×1800(+30)×1685(−35)mm、ホイールベースは2900(+100)mm(カッコ内は先代比)。ひとまわりサイズを広げて室内スペースを確保し、ホイールベースやトレッドを拡大し操縦安定性の向上を図った。
サスペンションは、前マクファーソンストラット/後マルチリンクと形式は先代同様。「スカイラインGT-R」で先駆をつけ「スカイライン」セダンに投入した、ダンパー内に薄いゴムを入れ微振幅高周波振動を抑える「リップルコントロール・ショックアブソーバー」をフロントサスに与え、乗り心地を滑らかにしたという。


2.5リッター直4DOHCエンジン
 

2.5リッター直4 DOHCエンジンは、「QR25DE」と型は先代と同じだが、低回転からのトルクを向上させたのがポイント。最高出力163ps/5200rpm、最大トルク25.0kgm/3600rpmを発生する。トランスミッションは4段AT「E-ATx」だ。

一方、上級グレードに搭載される3.5リッターV6 DOHC「VQ35DE」ユニットは、231ps/5600rpmと34.0kgm/2800rpm。こちらは、大トルクに対応するCVT(無段変速機)「エクストロニックCVT」が組み合わされる。同CVTはティアナにも採用されたが、プレサージュにはマニュアルモードが備わらない。

4WDシステムは、エンジンに合わせて2種類。2.5リッターが、路面状況に応じて後輪にトルク配分を行う「オートコントロール4WD」、3.5リッター車は、電子制御の油圧多板クラッチを使い、前後トルク配分を100:0(FF状態)から50:50までコントロールする「オールモード4×4システム」だ。



 

■数々のユーティリティ

エクステリアデザインのテーマは「インテリジェントダイナミズム」。35mm低くなった全高同様、フロアも大幅に低くし、流れるようなシルエットをかたちづくったという。
インテリアは、インパネ中央にオーディオやエアコンの操作を集中させたセンターコントロールスイッチを配置。スイッチと併設される液晶ディスプレイは、各種情報表示に加え、「サイドブラインドモニター」や「バックビューモニター」にも用いられる。


左側サイドミラーに備わるCCDカメラ
 

そして一番のジマン、シートアレンジだ。
従来の3列目シートは左右跳ね上げ式だったが、新型はラゲッジルームにあるリングを引くだけで、座面が2列目側に跳ね上がり、シートバックが床と面一に収納される。さらにもう一度引くと、2列目のシートバック裏で直立していた座面が倒れてフラットになり、奥行き1345mmの荷室ができあがる。

セカンドシートは、左右スライド機構により、左右が分かれた「キャプテンシート」とくっついた「ベンチシート」に切り替え可能。すべてのグレードに、運転席のスイッチで助手席側セカンドシートをスライドさせる「セカンドシートリモコンウォークイン」が搭載されたのはニュースだ。
荷室の使い勝手を高めるため、リアハッチのウィンドウは開閉可能。さらに、ウィンドウを開けたままリアハッチを開けても、ガラス部分が2m以上あがらないようできているため、高さの低い駐車場などでも安心、という気の遣いようである。

いまやミニバンでは主流である両側スライドドアは、運転席、後席、そしてリモコンの各スイッチで自動開閉OK。荷物などで手がふさがっているときに便利だろう。ドアに何かが挟まると、ドア前端部に圧力センサーが感知し、ドアは反転するという。



 

各グレードの価格は以下の通り。

V(2.5リッター/4AT):213.0万円(FF)、241.0万円(4WD)
X(2.5リッター/4AT):234.0万円(FF)、262.0万円(4WD)
ハイウェイスター(2.5リッター/4AT):237.0万円(FF)、265.0万円(4WD)
X(3.5リッター/CVT):272.0万円(FF)、306.0万円(4WD)


写真は「セカンドシートタイプ」
 

■オーテックのプレサージュ

プレサージュの発表と同時に、日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンから、新型プレサージュをベースとした福祉車両「プレサージュ・アンシャンテ」と、スポーティな特別仕様車「プレサージュ・ライダー」が発表された。

「アンシャンテ」は、回転・昇降するシートを助手席に装備する「助手席タイプ」と、左側セカンドシートに装着される「セカンドシートタイプ」を設定。電動式スライド・リクライニング機能を操作するスイッチはシート左右に設置され、介助者による操作が容易になったという。
ベースとなるのは2.5リッターエンジンの「V」と「ハイウェイスター」で、駆動方式はFFと4WD、いずれも選択可能だ。価格は、「助手席タイプ」「セカンドシートタイプ」の両方とも、ベース車の35.0万円高となる。


「プレサージュ ライダー」
 

「プレサージュ・ライダー」は、エクステリアにクロームメッキを施したフロントグリルや、バンパーなどのエアロパーツを装着。内装は、本革巻きステアリングホイールや木目調フィニッシャーなどでスポーティに演出した。専用チューニングのサスペンションや、大口径スポーツマフラーを装着するなどもした。
ベースとなるのは、2.5リッターの「V」と、3.5リッターの「X」で、FFと4WDの両方を設定。価格は、2.5リッターがベース車の36.0万円高、3.5リッター車が30.0万円高となる。

(webCG 本諏訪)

日産自動車「プレサージュ」:
http://www.nissan.co.jp/PRESAGE/top.html
オーテックジャパン:
http://www.autech.co.jp/

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