F1カナダGP決勝結果【F1 03】

2003.06.16 自動車ニュース

【F1 03】F1カナダGP、シューマッハーが優勝

F1世界選手権第8戦カナダGPの決勝が、2003年6月15日、カナダはモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキット(4.361km)を70周して行われた。優勝は、フェラーリのミハエル・シューマッハー。今シーズン4勝目、通算68勝目をあげ、キミ・ライコネンを抜き、今年初めてポイントリーダーとなった。

2位ラルフ・シューマッハー、3位に前戦モナコGPウィナーのファン・パブロ・モントーヤが入り、ウィリアムズBMWが2-3フィニッシュ。
以下、4位フェルナンド・アロンソ(ルノー)、5位ルーベンス・バリケロ(フェラーリ)、6位ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、7位マーク・ウェバー(ジャガー・コスワース)、8位オリヴィエ・パニス(トヨタ)が入賞した。今シーズン初ポイントを獲得したパニスのチームメイト、クリスチアーノ・ダ・マッタは11位完走。BARホンダ勢は、ジェンソン・バトン、ジャック・ヴィルヌーヴともリタイアした。

■ラルフ、2戦連続のPP

7戦を終え、優勝1回、2位4回、3位1回、リタイア1回。23歳の若きポイントリーダー、ライコネンは、コンスタントな成績でポイントリーダーを守ってきたが、ライコネンの最大のウィークポイントは、予選でのタイムアタックだった。
今シーズン唯一のDNF、第5戦スペインGPでは予選中スピンし、結果、最後尾からのスタートでジャガーと接触する事故にあった。

カナダでも、決勝グリッドを決める土曜予選で、ライコネンのマクラーレンはタイムを記録できなかった。タイトな第2コーナーにオーバースピードで入り、コースアウト。チャンピオンシップで2位ミハエル・シューマッハーに4点差に詰め寄られている状況で、最後尾スタートが決まってしまった。

名うてのエンジンサーキット、カナダでポールポジションを獲得したのは、前戦モナコに次ぎ最速タイムを叩き出したラルフ・シューマッハー、2位はチームメイトのモントーヤ。パワフルなBMWエンジンを携え、ストレートを333km/hで駆け抜けたウィリアムズに対抗できたのは、空力パッケージに秀でたフェラーリ「F2003-GA」。ミハエル3位、ルノーのフェルナンド・アロンソを間に挟み、バリケロが5位につけた。

オーストラリアの星、ジャガーのマーク・ウェバーが6位と健闘。トヨタは善戦し7位(オリヴィエ・パニス)、9位(クリスチアーノ・ダ・マッタ)とトップ10に食い込んだ。

■紅対青の兄弟対決

最後尾スタートのライコネンは、スペアカーに替え、フルタンクでピットスタートを切った。ラルフ、モントーヤ、ミハエル、アロンソと上位はグリッド順のままオープニングラップを終えた。ミハエルにとってラッキーだったのは、2周目の最終コーナーで、モントーヤがスピンし、2位へジャンプアップできたこと。以後、トップのラルフの背後にピタッとくっつきながら走行を重ねることになった。
バリケロにとってはアンラッキーなスタート。1周目、アロンソにヒットしフロントウィングを壊しピットで修復。優勝戦線から早々に脱落した。

均衡が破れたのは最初のピットイン。20周目に先頭のラルフ、翌周にミハエルが入ると、両車のオーダーは逆転。しかし紅いマシンが首位に立ったものの、ギャップが広がることはなかった。ストレートと小さなコーナーが組み合わさったストップ/ゴーサーキットで、ミハエルは、ブレーキとタイヤを極力労わりながら走行したのだ。

追い上げる2位ラルフ、そして3位まで挽回したモントーヤも、ミハエルを抜くにはいたらず。2度目のタイヤ交換を終え、終盤ペースを落としたワールドチャンピオンのおかげで、4位アロンソまでが1列に連なり、チェッカードフラッグが振られた。

5位に終わったバリケロだが、1ストップ作戦(タイヤ剥離のため事実上2ストップとなった)で戦ったライコネンを抑える役割は果たした。

成長目覚しいウェバーのジャガーが7位入賞でポイント2点獲得。ゴール目前の65周目にサスペンショントラブルで止まったダ・マッタにかわり、チームメイトのパニスが今シーズン初ポイントを手に入れた。
戦闘力の低いマシンで、ヨス・フェルスタッペン(ミナルディ・コスワース)が9位完走。出走20台中11台が順位を与えられた。

■ミハエル、いよいよランキングトップ

シーズン折り返しの一戦で、大本命ミハエルがランキング1位に浮上した。10点を追加し計54点、2位ライコネンとの間に3点のクッションを築いた。
3位アロンソ(34点)と4位ラルフとの差はわずか1点。バリケロとモントーヤが31点で5位を分け合っている。

コンストラクターズランキングでは、フェラーリがマクラーレンを再逆転。復活の兆しを見せるウィリアムズが追い上げるカタチだ。

次戦ヨーロッパGP決勝は6月29日。シューマッハー兄弟の故郷ケルペンに近いニュルブルクリンクを舞台に開催される。
今回、通算獲得ポイントを999点としたミハエル。地元ファンの前で、前人未到の1000点に挑戦する。

■ドライバーズランキング(16戦中8戦終了/トップ10)

1位 ミハエル・シューマッハー 54点
2位 キミ・ライコネン 51点
3位 フェルナンド・アロンソ 34点
4位 ラルフ・シューマッハー 33点
5位 ファン・パブロ・モントーヤ 31点
5位 ルーベンス・バリケロ 31点
7位 デイヴィッド・クルタード 25点
8位 ヤルノ・トゥルーリ 13点
9位 ジャンカルロ・フィジケラ 10点
10位 ジェンソン・バトン 8点

■コンストラクターズランキング

1位 フェラーリ  85点
2位 マクラーレン 76点
3位 ウィリアムズ 64点
4位 ルノー 47点
5位 ジョーダン 11点
5位 BAR 11点
7位 ザウバー 8点
8位 ジャガー 6点
8位 トヨタ 4点

(webCG 有吉)

F1カナダGP決勝結果【F1 03】の画像

(写真上)クラッシュにより前戦モナコGPを欠場したBARホンダのジェンソン・バトンは、モントリオールに元気な姿をあらわした。
レースでは、17番グリッドと後方からスタートし、一時はポイント圏内を走行したが、トランスミッションにトラブルが発生し、52周目に緊急ピットイン。そのままリタイアした。
(写真下)偉大なる名ドライバー、父ジル・ヴィルヌーヴの名を冠したサーキットでいいところがまるでないジャック・ヴィルヌーヴ。14番グリッドから9位までアップ。しかし早々にブレーキに問題が起き、14周を終えてピットイン。コースへ復帰したものの改善は見られず、リタイアした。

(写真上)クラッシュにより前戦モナコGPを欠場したBARホンダのジェンソン・バトンは、モントリオールに元気な姿をあらわした。レースでは、17番グリッドと後方からスタートし、一時はポイント圏内を走行したが、トランスミッションにトラブルが発生し、52周目に緊急ピットイン。そのままリタイアした。(写真下)偉大なる名ドライバー、父ジル・ヴィルヌーヴの名を冠したサーキットでいいところがまるでないジャック・ヴィルヌーヴ。14番グリッドから9位までアップ。しかし早々にブレーキに問題が起き、14周を終えてピットイン。コースへ復帰したものの改善は見られず、リタイアした。

ランデブー走行が見られたトヨタ勢。クリスチアーノ・ダ・マッタ(後)は残り5周で惜しくもマシンを止めたものの、その真後を走っていたオリヴィエ・パニス(前)は今シーズン初めてポイントを獲得した。

ランデブー走行が見られたトヨタ勢。クリスチアーノ・ダ・マッタ(後)は残り5周で惜しくもマシンを止めたものの、その真後を走っていたオリヴィエ・パニス(前)は今シーズン初めてポイントを獲得した。

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