「クルマにやさしい運転とは?」

2003.06.15 クルマ生活Q&A ドライビング

「クルマにやさしい運転とは?」

走行距離が11万キロをこえたBMW318tiに乗っています。これからも末永く大事にしたいと思っているのですが、「クルマにやさしい運転」をするには、一体どうすればいいのでしょうか?(東京都府中市 AMさん)

「クルマにやさしい運転」にはいろいろあると思いますが、今回はクルマを長持ちさせることを考えたいと思います。クルマは機械だからストレスがかからないと思っている人も多いと思います。ところが人間と同じように、クルマにも機械的ストレスというものが発生します。

我々も渋滞した道よりも空いた道を走った方が気持ちいいですよね。同じようにクルマという機械にとっても、空いた道を一定の速度で走るのが、いちばんストレスがかからないのです。つまりクルマを長持ちさせるいちばんのコツは、なんといっても「安定した走行」をさせることにあります。

速度が安定していればエンジン回転は一定になります。そうなれば燃焼条件も安定するため、水温もむやみに上がりません。また一定速度で走っていれば、トランスミッションやサスペンション、タイヤといった部分も適度な仕事をするだけなので、無理がかかりにくくなります。こういった理由で、安定した走行をしていれば、エンジンにもボディにもストレスがかかりにくいのです。

とはいえ都内に住んでいると、いやおうなく、ストップ&ゴーの多い状態でクルマを使わざるをえませんよね。 ストップ&ゴーの渋滞を5万キロ走ったクルマと、空いている道を5万キロ走ったクルマでは、専門家でなくても乗ればその違いがわかるはずです。しかし、そのような悪条件でも、少し気を使えば、クルマを長持ちさせることができるのです。

まず、エンジンオイルはこまめに変えましょう。渋滞の中での走行が多いと、エンジンは低い回転域で、1トン前後の重さがある「クルマという物体」を静止状態から動かすという重労働を繰り返すことになります。これはたいへんに負担の多い作業なので、燃焼の状態が安定せず、エンジン内部に燃えカスがたまりやすくなります。この燃えカスは、エンジンの摩耗を促進させる大きな原因の一つです。

燃えカスが貯まれば、エンジンオイルもその汚れをとるためにがんばって働いてしまうわけです。するとオイルの効果も寿命も短くなります。ですから渋滞での走行が多いクルマには、定期的な交換時よりも少し早めのオイル交換を薦めます。

オートマチックトランスミッションの扱い方にもコツがあります。先ほども述べたとおり、ストップ&ゴーを繰り返すと、発進時に大きなトルク(駆動力)が必要とされるので、トランスミッションへの負担が大きくなります。ATはアクセルを踏んでいると自動的にシフトアップしていきますが、どうも必要以上に踏み込んでしまう人が多いようです。踏みすぎてアクセルをすぐ戻している方も多いはずです。