ルノーF1、“ワイドVアングルエンジン”は今年限り

2003.05.30 自動車ニュース

ルノーF1、“ワイドVアングルエンジン”は今年限り

ルノーF1チームは、2003年5月27日、2004年シーズンを新型エンジンで戦うことを発表。独自の“ワイドVアングルユニット”は今年限りで姿を消すこととなった。

2001年から投入されたルノースポール製3リッターV10ユニットは、Vバンクを通常より広い110度前後とした独創的なレーシングエンジン。重心を低く抑えられ、マシンのトータルパッケージングを考える上で優れているとされたが、01年、02年とパワーと信頼性不足を露呈。今シーズンに入り、スペインの若きエース、フェルナンド・アロンソの活躍も手伝ってトップチームをも負かすほどのパフォーマンスを発揮しているが、以前として非力であることは、遅いトップスピードをみれば否めない。

今回、ルノーF1のマネージングダイレクター、フラヴィオ・ブリアトーレは、2004年から導入される「1レース・エンジン1基ルール」を鑑み、新エンジン「RS24」は「信頼性を確保するため、“トラディショナルな構造”とする」と発表。さらに、フランスはヴィリ・シャチオンにあるルノースポールのエンジン部門の人事を刷新したこともあわせて明らかにした。

“ワイドV”開発の中心人物だったジャン-ジャック・イスがチームを離れ、90年代の“ルノーエンジン黄金期”を支えたベルナール・デュドが副マネージングダイレクターに就任。プロジェクトマネージャーのジャン・フィリッペ・メルシーが引き続き2003年型「RS23」の開発を行う傍ら、ブランニューV10はレオン・タイリューの手に委ねられ、2004年1月中旬頃に完成予定という。

さらに、シャシー部門のあるイギリスはエンストンにも、「エンジンディベロップメントUK」(元TWR)という小規模な会社を設置。ブリアトーレは、「シャシー、エンジンを完璧にまとめあげることが我々の戦略のキーとなる」とその狙いを説明した。

(webCG 有吉)

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