【カーナビ&オーディオ】ケンウッドからCDレシーバー2種発売

2003.05.07 自動車ニュース

【カーナビ&オーディオ】ケンウッドからCDレシーバー2種発売

ケンウッドがFX-9000(63,000円)とFX-5000(45,000円)という2種類のCDレシーバーを2003年3月に発売した。


写真上:FX-9000(63,000円)
写真下:FX-5000(45,000円)

カーオーディオではいち早く圧縮オーディオの再生に対応したケンウッドだから、この2台も圧縮音声ファイルを記録したCD-R/RWの再生に対応。上級のFX-9000はMP3とWMAの両方に、FX-5000はMP3のみに対応という部分で差別化を図っているが、両モデルとも1枚のディスクで長時間再生を楽しむことができる。1DINサイズのボディで2DIN機並みのフロントフェイスの面積を確保するダブルフェイスパネルは両モデル共通。ただしディスプレイは、FX-9000がフルドット4階調FL管、FX-5000がカラーLCDという違いがある。

機能面でも当然違いがあって、FX-9000にのみ搭載しているのが車載としては世界初となる「WOW」という機能だ。
これはSRS、TruBass、FOCUSという3つの技術を融合した3Dサラウンド。SRSは単独ですでにカーオーディオにも採用されているのでご存じの方もいらっしゃるだろうが、人間が音の方向性を判断するのに必要な周波数変化という頭部伝達関数=HRTF理論に基づいて立体的な音場を創り出す技術で、通常のステレオ再生では左右スピーカーから等距離の位置に限定されてしまう最適なリスニングポジションを拡大する効果がある。つまりスピーカー位置とシート配置の関係上、最適なリスニングポジションでは聴けないカーオーディオでは有効な技術で、スピーカーが前方にあれば自然で立体的な音場を楽しむことができるわけだ。

TruBassとはパイプオルガンの低音再生技法を応用し、重低音を無理なく再生する技術。パイプオルガンが、長さの異なる2本のパイプを同時に鳴らすことにより、その差成分の低い周波数を最も強く感じることから、TruBassではCDに含まれる信号を利用して差成分を創り出し脳に感知させるというもの。このため、スピーカーから重低音は出ていなくても、スピーカーが再生できる周波数帯域を利用して重低音を感じることができるわけだ。
FOCUSはSRSでも応用した頭部伝達関数の理論を元に、音像を縦方向に動かす技術。カーオーディオの場合、スピーカーがフロントドア下部の耳の高さに対して低い位置に設置されているのが一般的で、これが原因で音場が低いなどの問題が発生する場合もあるのだが、FOCUSによりスピーカーが低い位置にあっても、ドライバーの目の前に展開する最適な音場を得ることができる。
この3つの技術を融合することで、自然な立体音場感、豊かな低音、輪郭のはっきりしたクリアなサウンドを楽しめるのがWOWというわけ。WOWは3つのモードの一括設定のほか、3つの各モードを個別に設定することも可能で、圧縮オーディオの再生やヴォーカル中心の曲などには、とくに効果がある。

ハイパス/ローパスフィルターとNEW dBイコライザーは両モデルともに搭載。50W×4の最大出力を持つセパレートパワーIC×MOS-FETアンプやクリアな音楽信号処理を実現するN.I.I.サーキット&フォーカスGNDなどの技術も共通だ。またユニークなのがデュアルゾーン・システムという機能。これは車内をフロントゾーン/リアゾーンの2つの部屋に分けて、フロントゾーンでFX-9000およびFX-5000で再生したCDなどの音楽ソースの音、リアゾーンで外部から入力したソースの音という具合に、別々の音を再生できる機能。これにより、外部接続したDVDビデオをリアシートで楽しみ、ドライバーはFMラジオを聞くといった使い方もできる。
LX-BUSというBUSライン接続により、LX-BUS対応のタッチパネルインダッシュナビ、HDX-700などを接続したときには、オーディオもタッチパネルコントロールが可能。ナビゲーションの音声案内をフロントスピーカーから出力できるNAVI音声割り込み&NAVIミュート機能は、他社のカーナビでも対応する。
なお、よりリーズナブルなRXコンポーネントシリーズ4機種とパワーアンプ3機種、10連奏CDチェンジャー2機種なども発売中。

(文=石田 功)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。