第25回:バーゼル(&ジュネーブ)通信(その8)〜クルマミュージアムにぶらり途中下車

2003.04.30 エッセイ

第25回:バーゼル(&ジュネーブ)通信(その8)〜クルマミュージアムにぶらり途中下車

「あー、疲れた。毎日時計ばっかだとやんなっちゃうなぁ!?」ってのはウソだけど、実はジュネーブのSIHH(国際高級時計展)の会場、つまり空港そばのエキスポにはなんと「MUSEE INTERNATIONAL DE L'AUTOMOBILE DE GENEVE」、つまりジュネーブ自動車国際ミュージアムなるものが常設展示されており、ちょいと行ってきました。入場料は大人30スイスフラン、だったと思う……忘れました……すいません。

中はね、けっこうショボくて薄暗くて、ひろーい。2階建ての敷地内にバラバラとクルマが並ぶのみ。体育館2、3ヶ分はあるだろうか。ってな感じ。
聞けばクルマは300台もあるそうだけど、ハッキリ年代別とかテーマ別に並べられているわけではなく、なんとなく「イタリア系」とか「アメリカ系」がゴチャっと。

面白かったのは、そうだなぁ。「ランボルギーニ・ミウラ」や「フェラーリF40」などもあって、スーパーカーはどの国の人も好きなんだなぁ、と思わせられたのと同時に、つくづく“アメ車”、それも1950、60年代のテールフィン全盛のクルマの多さだ。56年式の「フォード・サンダーバード」とか59年式の「キャデラック・デ・ビル」とか、そんなのがウヨウヨ。「当時、ヨーロッパでもデカくて強くて豪華なアメ車は人気だった」って聞いたことがあったんだけど、「本当だったんだなぁ」って感じ。しかもヨーロッパのなかでも、特に権力志向とかスピード志向とかなさそうなスイスだからね。やはり行ってみないとわからないこと、あります。

あと「ホンダNSX」のアルミボディが天井からぶら下げられているのには笑った。あんま脈絡ないんだけどね。ニッポンがスーパーカーをつくった!ということが、ヨーロッパの人たちには、けっこう衝撃的だったんだろうか。
ちなみに俺が入った平日3時頃、ほかにいたのはクルマ椅子のおじいさんと同伴者のみ。やっぱな、「スイスはお年寄りの国なんだなぁ〜」ってなことを思い出しつつ、ミュージアムを出ましたとさ。

(文=小沢コージ/2003年4月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』