「ランドローバーG4チャレンジ」、現地リポート(その1)

2003.04.29 自動車ニュース
 

「ランドローバーG4チャレンジ」、現地リポート(その1)

“世界中を冒険する「究極のグローバルアドベンチャー」”として開催されている「ランドローバーG4チャレンジ」。第2ステージの南アフリカ、第3ステージのオーストラリアを経て、次のステージのアメリカ西海岸へ移動した。
自動車ジャーナリスト金子浩久が、最終ステージスタート地点のラスベガスに赴き、現地の様子をリポートする。

 

■取材もテント生活

アメリカ東海岸、南アフリカ、オーストラリア、アメリカ西海岸と、1ヶ月間で世界を1周しながら、4カ所(タイムゾーン)でアドベンチャー競技を行う「ランドローバーG4チャレンジ」が、いよいよ最終ラウンドに入った。

日本代表の吉本伸一さんを応援しに、アメリカにきた。ロスアンゼルス経由で、第4ステージのスタート地点であるラスベガスまで飛んだ。まずは、ラスベガスのホテルで、16カ国16人の選手たちに合流。彼らも、ちょうど飛行機でシドニーから移動してきたところだ。
最終ステージは、2003年4月22日から、「ランドローバー・ディスカバリー」で北東に進みながら競技を重ね、26日にユタ州モアブで優勝者が決まる。モアブまでは、アメリカ有数の峡谷地帯である、グレンキャニオンやブライスキャニオンなどを通る。競技車両はディスカバリーで、サポートカーとバックアップカーがディスカバリーとレンジローバーだ。
支給された、テントと寝袋で4泊を移動する。選手たちだけでなく、主催者もメディアも自分でテントを組み立てて、夜はキャンプ場で眠る。選手と同じ境遇で、5日間を過ごすというわけだ。


美しい自然が残るオーストラリアで行われた、第3ステージ。このステージでは休息日がもうけられ、選手一同つかの間の骨休めをした。日本はスペインとチームを組み、慎重にレースを進めていった。
 

■体力と戦略の競技

G4チャレンジは、単なるオフロードレースとは違う。オフロードドライビングのセクションも含まれているが、ほとんどは山野や岩の続くところを、ランニングやマウンテンバイク、あるいはロッククライミングやアブセイリングといった垂直降下、カヤックなどの様々な競技を1日にいくつもこなしていく。
競技はふたり1組単位で競われる。組み合わせは、第3ステージ終了時の成績上位8人が、残りの8人の中からパートナーを選ぶようになっている。吉本さんは、オランダのエリック・デン・オーデンダマーに選ばれた。

5日間の行程は、「マキシマイザー」、「ハンター」、「セパレーター」の3つに分けられる。それぞれ、1日、3日、1日行われる。得点方法や規則が細かく定められており、それらを説明したところであまり意味がないと思われるので省略するが、ひとつの基準を見付けることができる。
「体力がないと絶対に上位に着けることはできませんが、体力だけでも勝てません。戦略がないとダメなんです」と、吉本さんは語る。第3ラウンドを終了しての成績は16位。最下位だ。体格と体力とで大きな差を付けられていることは自覚している。さらに、43歳という年齢も、飛び抜けて高齢だ。他の参加者のほとんどは20代で、現役の海兵隊員や戦闘機パイロット、アウトドアスポーツインストラクターなど“本職”もいるから、圧倒的に不利な戦いを強いられている。

 

■雪積もる最終ステージがスタート

でも、吉本さんはメゲずに楽しんでいる。彼はライバルやスタッフたちの人気者なのだ。スタートする時、ゴールする時、その場のあちこちから「ヨシ!ヨシ!」と声が掛かる。
初日のキャンプサイトはネバダの山の中。テントを設営していたら、雪が降ってきた。ここでは、まだ季節外れではない。一晩中降り続いた雪は10センチ積もった。7時半に、競技が始まった。最終ステージの始まりである。吉本さんの戦いは、いかに。
(つづく)

(文=金子浩久/写真=ランドローバージャパン)

ランドローバーG4チャレンジ:
http://www.landroverg4challenge.com/

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。