マツダ、新型ロータリースポーツ「RX-8」発表

2003.04.09 自動車ニュース

マツダ、新型ロータリースポーツ「RX-8」発表

マツダは、世界唯一のロータリースポーツ、新型「RX-8」を、2003年4月9日に発表した。予約客への納車は4月下旬からスタート、店頭での販売は5月上旬から行う。

■大人のための4ドアスポーツ

マツダのアイコン的存在となる新型ロータリースポーツ「RX-8」が、ついにデビューした。
2ドアクーペだった“セブン”から、観音開きの4枚ドアを備えたユニークなクーペボディに変身。大人4人が座れるスペースをもつ、スポーティと実用性を兼ね備えた「New 4 door Sports for 4 Adults」としてあらわれた。

もちろん心臓部は、マツダのアイデンティティともいうべき「ヴァンケルユニット」ことロータリーエンジン。RX-7に搭載された654cc×2ローター「13B」型に改良を加え、よりコンパクトな「RENESIS(レネシス)」へと進化した。

チューニングにより、210psのスタンダード版と、250psのハイパワー版を用意。前者には5段MTと4段AT、後者には6段MTを奢る。価格は240.0万円から275.0万円まで。月間の目標販売台数は1000台。インターネットでの予約販売を2003年1月から開始しており、3月末までに約5000台を受注しているという。

■観音開きの「フリースタイルドア」

エクステリアは、引き締まった造形と躍動感の両立を意味するという「アスレティックテンション」をキーワードにデザイン。全体的に張りのある曲面で構成し、フロントからトランクリッドまでつながるボディラインで躍動感を表現。ボディ4隅の大きなフェンダーとタイヤにより、安定感を演出したという。

2ドアクーペのRX-7と較べて、4ドアであるRX-8のボディサイズは当然拡大された。とはいえ、全長はポルシェ「911カレラ」(996)と同じコンパクトサイズで、全長×全幅×全高=4435×1770×1340mm。一方、ホイールベースはフォルクスワーゲンのアッパーミドルクラス「パサート」と同じ、2700mmと長い。

ボディの特徴はもちろん、センターピラーレスを実現させた観音開きの「フリースタイルドア」。前が70度、後ろは80度まで開き、乗降性に配慮する。前ドアを開けないと、後ろは開かない仕組みだ。

インテリアのテーマは、「コンフォタブリータイト(心地よい包まれ感)」。シートは前後ともバケットタイプ、メーターは3連式で、中央に1万回転まで刻まれるタコメーターが配される。スポーティな演出の一方、人間工学に基づいたセンターパネルレイアウトやシートを採用するなど、確認、操作のしやすさにも気を配ったという。内装色はボディーカラーに応じて、ブラック、レッド、タンの3色が用意された。
また、ロータリーエンジンの特徴をいかし、ボンネットやカウルを低く設定。乗員位置も低くすることで、スポーツカーらしいスタイリングを維持しながら、室内高を高くとったという。
独立したトランクルームは、スペアタイヤの代わりに応急パンクセットを載せ、VDA方式で290リッターとした。ゴルフバック2つ、あるいはスーツケース2つが収納できると謳われる。
スポーティさと居住性、ユーティリティ性の同居が、RX-8のジマンなのだ。

■小型軽量化したロータリー

新型ロータリーユニット「RENESIS」(型式13B-MSP)は、小型軽量化されたのがポイント。エンジンを従来より40mm低く、60mm後方にマウントし、「フロント・ミドシップ」をさらに進化させたのが最大の特徴だ。
また吸排気系の見直しやエンジン制御の電子化などにより、自然吸気ながら高出力化を実現したという。
チューニングの異なる2種類のエンジンは、スタンダード版が210ps/7200rpmと22.6kgm/5000rpmを発生。ハイパワー版は、250ps/8500rpm、22.0kgm/5500rpmを搾り出す。いずれも、平成12年度基準排出ガス50%低減レベル「優-低排出ガス」に認定され、環境に配慮した。
ロータリーの弱点である燃費は、スタンダード210ps+5段MTでリッター10km。オートマモデルは同9kmという(いずれも10・15モード)。ちなみにRX-7の5段MTモデル「TypeR」(1997年7月時点)の燃費は、リッター8.1kmだった。

トランスミッションは、スタンダード版が5段MTか4段ATの組み合わせ。4段ATは、シフトレバー、またはステアリングスイッチでシフトできる、シーケンシャルモード付き「アクティブマチック」。ハイパワーエンジンに組み合わされるのは6段MTのみで、ATは設定されない。

サスペンションは、前後とも新開発。フロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクを採用した。エンジン出力によって2種類の足まわりが用意され、ハイパワー版にはスポーツサスペンションを付与。スタンダード版はノーマルサスペンションが基本だが、グレードによりスポーツサスがオプションで選べる。

■シンプルなグレード構成

RX-8は、シンプルなグレード構成。値段も、240.0万円と275.0万円の2種類のみとなる。価格の詳細やメーカーオプションの一覧は、以下の通り。

●スタンダードエンジン仕様
「RX-8」(5MT):240.0万円
「RX-8」(4AT):240.0万円
「RX-8 TypeE」(4AT):275.0万円
●ハイパワーエンジン仕様
「RX-8 TypeS」(6MT):275.0万円

●メーカーオプション
DSC+LSD:10.7万円
BOSEプレミアムオーディオ:4.8万円
本革シート:14.0万円
18インチタイヤ&アルミホイール(大径ブレーキ&スポーツサスペンションのセット):8.0万円
サンルーフ:8.8万円
サイド&カーテンエアバッグ:6.5万円
撥水ガラス:1.0万円
DVDナビゲーションシステム:21.8万円
イモビライザー:1.0万円
パール塗装(スノーフレイクホワイトパールマイカ):3.0万円

(webCGオオサワ)

マツダ「RX-8」:
http://www.rx-8.mazda.co.jp/

 
マツダ、新型ロータリースポーツ「RX-8」発表の画像

発表会で挨拶するのは、マツダのルイス・ブース代表取締役社長(CEO)
 

	発表会で挨拶するのは、マツダのルイス・ブース代表取締役社長(CEO)
	 

「コンフォタブリータイト(心地よい包まれ感)」がテーマのインテリア
 

	「コンフォタブリータイト(心地よい包まれ感)」がテーマのインテリア
	 

特徴的な観音開きドア。前後ドアの開口部は、約900mmという
 

	特徴的な観音開きドア。前後ドアの開口部は、約900mmという
	 


 
マツダ、新型ロータリースポーツ「RX-8」発表の画像

新世代ロータリー「RENESIS」
 

	新世代ロータリー「RENESIS」
	 

マウントされたエンジン(カバーを外した状態)
 

	マウントされたエンジン(カバーを外した状態)
	 


 
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