F1ブラジルGP決勝結果【F1 03】

2003.04.07 自動車ニュース
F1ブラジルGP決勝結果

【F1 03】F1ブラジルGP、ライコネン2連勝!

F1世界選手権第3戦ブラジルGP決勝が、2003年4月6日、サンパウロにあるアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(別名インテルラゴス/4.309km)を53周して行われた。

雨、たび重なるクラッシュ、セーフティカー、赤旗中断による終了と劇的な展開をみせたGP700戦目の記念レースは、キミ・ライコネンの2連勝で幕を閉じた。マクラーレン・メルセデスは、開幕戦から3戦3勝。ドライバーズ/コンストラクターズタイトルを獲得した1998年以来の3連勝となる。
ジョーダンのF1参戦200戦目を優勝で飾りたかったジャンカルロ・フィジケラが惜しくも2位。大クラッシュを演じたルノーのフェルナンド・アロンソは3位で終わったが、担架で運ばれたため、ポディウムにはあらわれなかった(幸いにも大事にはいたらなかった)。

以下、4位デイヴィッド・クルタード(マクラーレン・メルセデス)、5位ハインツ-ハラルド・フレンツェン(ザウバー・ペトロナス)、6位ジャック・ヴィルヌーヴ(BARホンダ)、7位マーク・ウェバー(ジャガー・コスワース)、8位ヤルノ・トゥルーリ(ルノー)が入賞。
リタイアした10台のマシンのなかに、チャンピオンのミハエル・シューマッハー、地元GPをポールポジションからスタートしたルーベンス・バリケロも含まれていた。シューマッハーのリザルトにDNF(Did Not Finish)が記されたのは、2001年ドイツGP以来のこと。

■予選3位にジャガー!

今年のF1は面白い、と思わせる予選だった。決勝グリッドを決める土曜の最終予選、母国GPに燃えるバリケロが自身7回目のポールポジションを獲得。2位クルタード、そして3位はなんとジャガーのウェバーが入り、周囲を驚かせた。トップ3台のタイム差は、僅か0.044秒だった。
4番グリッドにポイントリーダーのライコネン、次いで好調ルノーのトゥルーリ、ラルフ・シューマッハーのウィリアムズBMWのあとに、ようやくミハエル・シューマッハーの名前。今シーズン未勝利のチャンピオンが7番手からレースをどう組み立てるのか・・・シューマッハー/フェラーリが圧勝した昨シーズンには考えられなかった展開だ。

■“魔のコーナー”

決勝レース3時間前に降った大雨で、コースはウェット。新レギュレーションにより、土曜の予選終了からはセッティングを変更できないことになっていたが、金曜以来の突然の雨ゆえ、ウィングなど一部設定を変えることが許された。
スタート前のトピックは、タイヤ。今シーズンから、ウェットタイヤは1種類しか用意されないのだが、ブリヂストン、ミシュラン双方が持ち込んだのはインターミディエイトと呼ばれる軽い雨用。今回のようなひどく濡れたコースには合わないのでは、という危惧も囁かれた。
この状況を考慮し、予定より15分遅れで、セーフティカー先導でスタートが切られることになった。8周まで徐行走行を続けた後、9周目から本格的なレースが始まった。

71周予定のレースには、4回もセーフティカーが登場した。なかでも“魔のコーナー”と化しマシンを次々と飲み込んだのが第3コーナー。“川”が流れるほど排水が悪い部分に足をすくわれ、ジャスティン・ウィルソン(ミナルディ・コスワース)、ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズBMW)、アントニオ・ピッツォニア(ジャガー・コスワース)、ジェンソン・バトン(BARホンダ)がコースアウト、クラッシュ。ミハエル・シューマッハーは、26周目、コースマーシャルがマシンを片付けている最中にタイヤバリアにヒットし、戦列を離れた。王者らしからぬミス、シューマッハーに焦りか?

■ラッキー/アンラッキー

ポールポジションのバリケロは、序盤にやすやすとクルタードにトップを奪われた。クルタードとライコネン、マクラーレンの2台がレースをコントロールした今回、故郷で錦を飾るチャンスがバリケロに訪れた。45周目の第2コーナー、トップのクルタードのラインが膨らんだのを見逃さなかったフェラーリは首位を奪取。地元応援団は両手をあげて歓喜した。
ファステストラップを叩きだし逃げるバリケロだったが、天下は2周しかもたず。マシントラブルにより、紅いマシンはグリーンに止まった。ブラジルGP、9年連続リタイア。

52周目にクルタードがピットイン、代わってチームメイトのライコネンが1位となったが、54周目、タイヤがボロボロのライコネンのミスを突いて、フィジケラがトップにたった。
同じ周、最終コーナー付近でウェバーのマシンが大クラッシュ。散らばった部品に、後ろから猛スピードで走行していたアロンソがヒットし、連鎖して大クラッシュ。赤旗が出されレースは中断した。
71周のうち、75%の周回が終了していたため、レギュレーションにより、最後のラップ1周前のオーダーをもってレースは成立。クラッシュ直前のリーダー、フィジケラは、一瞬自らの初優勝に喜んだが、優勝ライコネンの知らせで、落胆の表情に変わった。

1996年のデビュー以来、「勝てるポテンシャルをもっている」といわれながら勝てていなかったフィジケラ。「僕が勝ったんだけど、ルールはルールだからね」という言葉が、悔しさを物語る。
一方、幸運を手にしたライコネンは、3戦2勝、チャンピオンシップでも26点でダントツのポイントリーダー。マクラーレンは2位ルノーに18点差をつけ、堂々のコンストラクターズランキング1位だ。

700回目のGPは、雨に翻弄された、ラッキーとアンラッキーが入り混じったレースだった。
次戦はいよいよヨーロッパラウンド突入。第4戦サンマリノGP決勝は、4月20日だ。

■ドライバーズランキング(16戦中3戦終了/トップ10)

1位 キミ・ライコネン 26点
2位 デイヴィッド・クルタード 15点
3位 フェルナンド・アロンソ 14点
4位 ヤルノ・トゥルーリ 9点
5位 ルーベンス・バリケロ 8点
5位 ジャンカルロ・フィジケラ 8点
5位 ファン・パブロ・モントーヤ 8点
5位 ミハエル・シューマッハー 8点
9位 ハインツ-ハラルド・フレンツェン 7点
10位 ラルフ・シューマッハー 6点

■コンストラクターズランキング

1位 マクラーレン 41点
2位 ルノー 23点
3位 フェラーリ 16点
4位 ウィリアムズ 14点
5位 ジョーダン 8点
5位 ザウバー・ペトロナス 8点
7位 BAR 5点
8位 ジャガー 2点

(文=webCG 有吉/写真=トヨタ自動車)

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