【スペック】全長×全幅×全高=4450×1735×1590mm/ホイールベース=2525mm/車重=1340kg/2リッター水平対向4気筒SOHC16バルブ(137ps/5600rpm、19.0kgm/3200rpm)/車両本体価格=216.8万円(テスト車=243.8万円/スポーティパッケージ/クリアビューパック/FORESTERビルトイン・DVDナビゲーションシステム(27.0万円))

スバルフォレスター X20 L.L.Bean EDITION(4AT)【試乗記】

「ダブルネーム」のお買い得車 2003.04.05 試乗記 スバルフォレスター X20 L.L.Bean EDITION(4AT)……243.8万円スバルのSUV「フォレスター」とアパレルメーカー「L.L.Bean」との提携によりつくられた「フォレスターX20 L.L.Bean Edition」。「X20」をベースに特別装備が施されたモデル。CG編集部、渡辺慎太郎が試乗した。
クォーターピラーの下部には「L.L.Bean EDITION」のエンブレムが、運転席と助手席のシートにはロゴマークが型押しされる。

クォーターピラーの下部には「L.L.Bean EDITION」のエンブレムが、運転席と助手席のシートにはロゴマークが型押しされる。
専用の16インチアルミホイールと215/60R16タイヤ

専用の16インチアルミホイールと215/60R16タイヤ

スバルのイメージとは?

スバル・フォレスターに「X20 L.L.Bean EDITION」という特別仕様車があるのは知らなかった。「スバル」と「L.L.Bean」、いわゆる「ダブルネーム」である。
日本の自動車メーカーの日本市場におけるイメージと海外市場におけるイメージには結構大きな差があって、例えば北米市場におけるスバルのイメージはすこぶるいい。日本でのスバルのイメージは……皆さんの頭の中に今まさに浮かんだものでほぼ間違いないと思う。でも北米でスバルと言えばそれはもう立派な「ブランド品」である。申し分のない学歴があって上品で自分の趣味をちゃんと持っていて、週末や余暇にはそれを楽しむ時間をきちんと取るような人が乗るクルマ、スバルとはそんなイメージなのである。

そういう人が好んで選ぶもうひとつのブランドが「L.L.Bean」である。機能性や品質にこだわった、主にアウトドア関連の衣料品やツールを販売するメーカーであることは皆さんもご存知の通り。ターゲットカスタマーとブランドイメージが似通ったスバルとL.L.Beanのコラボレーションは、販売促進・販売戦略の面から考えても成るべくして成った、誰が聞いても「ああなるほど」と納得のいくものだと言えるだろう。

シートをはじめステアリングホイール、ATセレクトレバー、ハンドブレーキレバーも本革仕様。

シートをはじめステアリングホイール、ATセレクトレバー、ハンドブレーキレバーも本革仕様。
ボディカラーは、専用色のコアレッド・メタリック/カーボングレー・メタリック、ブラックトパーズ/マイカ/カーボングレー・メタリック、ピュアホワイト/カーボングレー・メタリックの3色と、ナチュラルグリーン・マイカ/カーボングレー・メタリックの全4色。

ボディカラーは、専用色のコアレッド・メタリック/カーボングレー・メタリック、ブラックトパーズ/マイカ/カーボングレー・メタリック、ピュアホワイト/カーボングレー・メタリックの3色と、ナチュラルグリーン・マイカ/カーボングレー・メタリックの全4色。

期間限定お買得商品

今回の特別仕様車のベースとなったフォレスターは、ターボの付いていない2リッター水平対向4気筒エンジンを搭載した「X20」。これに、専用デザインの16インチアルミホイール、マルチリフレクター式フロントフォグランプ、2灯式HIDハイ&ロービームランプを装着。でもハイライトはエクステリアよりもむしろインテリアで、「L.L.Bean EDITON」と型押しされたベージュの本革シートが標準装備される他、本革巻きステアリングホイール/シフトレバー(AT/MT共)、MD&6連奏インダッシュCDプレーヤー付きオーディオシステム、荷室/リアシートバックハードマットなど充実した装備類に目を惹かれる。加えて、本来ならばメーカーオプションのセルフレベライザー内蔵リアサスペンションまでもが組み込まれていて5段MT仕様車が209.8万円、4段AT仕様車が216.8万円とはお買い得である。

特別仕様車がお買い得なことは百も承知でも、自分が欲しいクルマでなかったり、タイミングが合わなかったり、台数限定だったりして、うまく巡り会うことは難しいかもしれない。以前からフォレスターに目を付けていて、「L.L.Bean」のトートバッグなんかをすでにお持ちの方にはいい機会かもしれない。ちなみにこのクルマ、台数限定ではないけれど、7月末までの期間限定商品だそうである。考える時間はまだたっぷりありますね。





のっぽでも低重心

「L.L.Bean EDITION」だからといって、フォレスターの乗り味に変化はない。フォレスターはフォレスターである。フォレスターとは、ごくごく簡単に言ってしまえば背の高いレガシィである。これは事実。背が高いクルマというのは安定感に乏しい。これも事実。しかしフォレスターの場合は例外。水平対向エンジンにはさまざまな特徴があるけれど、エンジン高が低いからそれを搭載するクルマはおのずと低重心になる。重心が低いとクルマにとってはよいことが多い。たとえば操縦安定性には有利、など。フォレスターのステアリングを握っていると、頭上にたっぷりスペースがあって、背の高いクルマに乗っていることを実感する。しかし、ステアリング操作に対するレスポンスのよさや穏やかな荷重移動などから、重心の低さが伝わってくると同時に安心感も伝わってくる。
エンジン音が若干勇ましいのはフォレスターのせいではなく、スバルの4気筒ユニットに共通すること。137ps/19.0mkgのパワーに不満はないから多少のことには目を瞑りましょう。ノンターボでも問題なし。

(文=渡辺慎太郎/写真=峰 昌宏/2003/3月) 

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

フォレスターの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • スバル・フォレスター2.0XT EyeSight(4WD/CVT)【試乗記】 2016.1.11 試乗記 安全装備の強化や運動性能の向上、快適性の改善など、スバルのミドルサイズSUV「フォレスター」が大幅な改良を受けた。進化を遂げた現行モデルの実力を、280psを発生する直噴ターボエンジンを搭載した最上級グレード「2.0XT EyeSight」で確かめた。
  • トヨタC-HRプロトタイプ【試乗記】 2016.11.14 試乗記 成長著しいコンパクトSUV市場に、トヨタが満を持して送り出すニューモデル「C-HR」。そのプロトタイプにクローズドコースで試乗。“攻め”のスタイリングと入念にチューニングされたシャシー&パワーユニットに、トヨタの意気込みを感じた。
  • ミドシップスポーツ「718ケイマン」を知る 2016.11.15 特集 2016年春に世界初公開されたポルシェの2シータースポーツ「718ケイマン」が、日本上陸を果たした。新たに開発された水平対向4気筒ターボエンジンや、一段と磨きのかけられた足まわり、こだわりの内外装は、どんな運転体験をもたらすのか。上級モデル「718ケイマンS」に試乗し、その実像に迫った。
  • 「スバルAWDオールラインナップ雪上試乗会」の会場から 2016.2.15 画像・写真 2016年2月上旬、北海道千歳市にある新千歳モーターランドを拠点に、報道関係者向けの「スバルAWDオールラインナップ雪上試乗会」が開催された。会場に並んだ、さまざまなスバル車の走りと技術的ハイライトを、写真とともにリポートする。
  • スバル・フォレスターS-Limited/フォレスター2.0i-L EyeSight/フォレスター2.0XT EyeSight【試乗記】 2015.10.22 試乗記 スバルの屋台骨を支えるミドルサイズSUV「フォレスター」が、デビューから3年を経てマイナーチェンジを受けた。安全装備の強化や内外装の変更、シャシー性能の向上など、全方位的に改良されたという同車の実力を、テストコースで試す。
ホームへ戻る