第11回:楠みちはる先生とのジョナサントーク(その1)

2003.03.31 エッセイ

第11回:楠みちはる先生とのジョナサントーク(その1)

昨夜、久々に漫画家の楠みちはる先生との“ミッドナイトファミレス会議”が行われた。楠“センセー”とはご存知『湾岸ミッドナイト』『シャコタン☆ブギ』『あいつとララバイ』など人気クルマ(バイク)漫画の作家。俺が某編集部時代から知ってるんだけど、こうやって時々夜中にファミレスで会う。っていうか一方的にセンセーが話してるだけなんだけどさ。ちなみにセンセーのお気に入りのファミレスはジョナサン。なんでだろ〜

さてこのセンセー、やたらめったらしゃべり好き。漫画家にこういうヒトって珍しくて、顔はゴン中山にも似ており、声のトーンも甲高くてよく似てる。まさにあんな感じなのよ。
もっと言うと俺の知ってる漫画家さんで唯一「合コン」が好きな人でもある。そこんとこ異才感じます。

でね。今回は「最近、またバイクにハマっててZ2に乗ってる」とか「FCにハマってる」ってハナシがメインだったんだけど、個人的に面白い逸話を入手!

実はね。このセンセー、たしか高校を卒業後、大阪でバーテンやってて、その時代に漫画の修行に入るんだけど、その時、店の隣にあったホストクラブの社長にしつこく「オマエ、ホストやれや」と誘われたそうなのだ。当時は「いやだな〜この人ホモなんじゃないの?」と怪しんでたそうだけど、後で本気だったと悟る。
実際センセー、とにかくハイなトークとシリアストークの使い分けが絶妙で、「これはオンナ口説けるわ」って感じなのよ。別段、いい男ではないんだけどね。俺からみてもマジでホストでもイケたと思う。
でね。自身認めてるんだけど、センセーの凄さはこの「ハイ」と「シリアス」の二面性にある。もちろん王道をいくマジメなクルマ好き作家としての凄さもあるのだが、と同時にハナシ好き、アソビ好きとしての才能。いわば「湾岸ミッドナイト」の世界と「シャコタン☆ブギ」の世界である。

つまり引き出しが最低2つあるのよ。これって凄いことで、たいていの作家さんはひとつしかない。っていうか、ひとつあるだけでも凄いんだけどさ。
でもね。実はもっと上の人もいて、それはたとえば手塚治虫センセイ(!?)とか。上には上がいるよね。俺もがんばらねば!

(文=小沢コージ/2003年3月)

都内某所のジョナサン。会合はたいてい24時過ぎに行われる。漫画家はたいてい夜行性だ!
第11回:楠みちはる先生とのジョナサントーク(その1)
今回は雨用のR32GT−Rで登場。たしか400馬力! とか言ってたような
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免許を取ってすぐ、地元高知で買ってもらった117クーペ。高校中退してて「復帰」を条件に買ってもらったとか。それを今も持ってるから凄い。(写真=小沢つよし)
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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』