「クルマの“ヤレ”って何ですか?」

2003.03.26 クルマ生活Q&A ボディ

「クルマの“ヤレ”って何ですか?」

毎日、『webCG』を楽しく拝見しています。『Car Graphic』の長期テストや、『UCG』を読んでいると、よくクルマの「ヤレが出ていない」とか、「ヤレている」などの表現が使われています。何となく感じはわかるのですが、正確な意味を聞かれるとわかりません。そこで、意味や、何をもってどう判断するのか、ご教示願えないでしょうか(ちなみに、私のクルマは「サーブ9-5エステート」です。3年4ヶ月を経過し、3万7750kmを走りました。)(NSさん)

お答えします。クルマでいう“ヤレ”とは、「疲れ具合」を示している言葉だと、私は理解しています。「破れ」や「キズモノ」といった意味から発生した言い方だと思われます。辞書を繰ると、印刷・製本などの工程で使われる単語とのこと。自動車雑誌で“ヤレ”という言葉が使われるのも、なるほど、といったところでしょうか。いずれにせよ、この一言で、クルマに限らずモノのコンディションがわかってしまう便利な言葉ですね。

クルマを見ただけでヤレ方がわかるようになれば話は別ですが、実際には運転してみたり、触ったりして感じ取らなければなりません。シートでいうと、左右で硬さが違ったり、運転席側が変形しているようであれば、「ヤレている」といえるでしょう。
また、ドアの開け閉めが柔らかく、軽い音を立ててドアが閉まるクルマがあります。これはゴムの劣化により気密性が低下しているためです。ヤレの一つの目安となります。

しかし悪いことばかりではありません。“いいヤレ方”をしたクルマを、ごく稀ですが見ることがあります。
大切に使われたクルマは、長く乗っていくとそれなりに味が出てきます。人間でいうと、歳をとることにより深みが出てくる、といった感じでしょうか。自動車専門誌『NAVI』で連載している「クルマ自慢しまショー」では、そういったクルマをオーナーに自慢してもらっています。

それにしてもいいクルマに乗っていますね。サーブ9-5エステートは、私もとても好きなクルマです。いい“ヤレ”になるよう、大切に乗って下さい。

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