「欧州大衆車はなぜ値段が高い?」

2003.03.18 クルマ生活Q&A その他

「欧州大衆車はなぜ値段が高い?」

高級車の「メルセデスベンツ」「BMW」はともかく、大衆車の「オペル・ヴィータ」は1.4リッター「GLS」で190.0万円、「フォルクスワーゲン・ゴルフ」は1.6リッター「E」で219.0万円もします。輸送費がいくらかかるかわかりませんが、アメリカでも日本車の方が安いと聞いたことがあります。それと、カタログデータを比べると同排気量のエンジンならパワー、トルクともに日本車の方がよい数値を出していますが、自動車評論家の方々は、えてして欧州車の方によい評価を下します。なぜでしょう?(KSさん)

お答えします。日本における欧州車の値段が高いのには、さまざまな理由があります。ブランドイメージ、車両本体のコスト、日本における保証内容といったところでしょうか。

クルマの価値の基準のひとつに価格があります。値段の張るクルマはそれなりにアピールする部分があるものです。存在感や質感、スタイリング、エンジン、歴史など、つまりイメージが価格に上乗せされているわけです。

たとえば、日本で不動の地位を確立した欧州車メーカーといばフォルクスワーゲンです。「値段は高いが丈夫で長持ち」というイメージを人々に浸透させていますね。僕の愛車「VWルポ」を、国産メーカーのデザイナーや商品企画をしている知人に見せると、一様に「金かかってるナー」といいます。特にヘッドランプあたりのディテールのプレス工程や内装を見て、「国産のコンパクトカーにこの品質を求めるのは無理」といいます。ドイツのクルマは、大衆車といっても、内外装の質感や剛性感あるボディがジマンなんですね。

しかし最近の欧州車では、本国と日本の価格差がほとんどなくなってきました。逆に本国よりも安い欧州車もあるのが現状です。ですから基本的な生産コストが、国産車よりも高いということなのでしょう。

評論家の評価に関しては、こんなことが言えましょうか。欧州車メーカーは自社の方向性をきちんと見定めているために、メーカーによってエンジンやサスペンションの味付けが違っています。評論家からすると、一部の国産車のように“良くもないが悪くもない”ようなクルマは、飛び抜けた評価が難しいのでしょう。欧州車は、評論がしやすいクルマが多いのかもしれません。

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