フィアットお得意のコンパクトモデル【ジュネーブショー03】

2003.03.07 自動車ニュース
【ジュネーブショー2003】フィアットお得意のコンパクトモデル

【ジュネーブショー2003】フィアットお得意のコンパクトモデル

企業としての存続が危ぶまれるにもかかわらず、というよりも「それゆえに」か、盛況だったのがフィアットのブース。自社の得意分野に立ち返って、コンパクトモデルをフィーチャーしていた。グループ企業ランチアの展示車とあわせて、webCGアオキが報告する。


TOP写真は、フィアット「ジンゴ」。下は「イデア」

【ジュネーブショー2003】フィアットお得意のコンパクトモデル

■イタリア版「ワゴンR」と「フィット」!?

新旧「チンクエチェント」「セイチェント」、それに「126」「パンダ」といったボトムレンジを担うべく登場したのが、日本流にいうハイトワゴンたる「ジンゴ」。ボディの小ささを頭上空間の豊かさでカバーするという発想は、洋の東西を問わないようだ。ボディサイズは、354cmの長さ、153cmの幅、高さは153cm。イタリア版「スズキ・ワゴンRプラス」とでもいいましょうか。
エンジンは、1.1リッター(55ps)、1.2リッター(60ps)に加え、1.3リッター“マルチジェット”ユニット(70ps/コモンレールディーゼル)がラインナップされる。トランスミッションには、5MTと2ペダル式マニュアルにしてオートマチックモードつき「デュアロジック」ユニットが組み合わされる。


フィアットのコンセプトカー「マラケシュ」

【ジュネーブショー2003】フィアットお得意のコンパクトモデル

大ヒット作として、フィアットの屋台骨を支え続けた「プント」の後継と目されるのが「イデア」。手堅くまとめられた印象を受ける。いいかえると、やや凡庸。
全長4mを切るボディ、1.70mの全幅、そして1.66mの高めのハイトをもつ。ホイールベースは2510mmと、プントより50mm長い。コンパクトカーにMPVの要素を採り入れた、こちらはいわば「ホンダ・フィット」のフィアットバージョンか。パワーソースは、1.2から1.9リッターディーゼルまで多彩。


ランチア・イプシロン

【ジュネーブショー2003】フィアットお得意のコンパクトモデル

■楽しげなビーチカー「マラケシュ」

“スーパーラグジュアリー”“スーパーパフォーマンス”と、メーカー間のパワーゲームを代弁するモデルがリリースされるなか、一服の清涼剤がコンセプトカー「マラケシュ」。かつて「600」などをモディファイしてつくられたビーチカーの現代語訳で、アッケラカンとした楽しさを発散させる。フィアットは脳天気なクルマをつくらせると、ホントに上手い! 
ジンゴのプラットフォームを活用して生み出されたショーモデルで、駆動方式は4WDが謳われる。高い位置に置かれたナビゲーション用ディスプレイ、ステアリングホイールに近い位置に生えるシフター、ボディ前後下面やホイールアーチに見られるSUVテイスト、クリアレンズで覆ったリアランプなど、巧みに流行を採り入れた愛すべき佳作。




【ジュネーブショー2003】フィアットお得意のコンパクトモデル

■甘い生活……

「La Dolce Vita(甘い生活)」をキャッチコピーにデビューしたのが、「ランチア・イプシロン」。2390mmのホイールベース、全長×全幅×全高=3760×1690×1520mmのボディサイズをもつ。1.2、1.3マルチジェット、1.4リッターのパワーソースがラインナップされる。
快適なデュアルゾーンエアコン、豊かなハイファイサウンドシステム、スカイドームサンルーフと呼ばれる大きなガラスサンルーフなどを備え、「ポケットフラッグシップ」を標榜する新型イプシロン。しかし、初代の鮮烈なデザインアプローチは、大きなメッキグリルの陰に隠れてしまったようだ。

(webCGアオキ)

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