プジョー「307CC」「HOGGAR」【ジュネーブショー03】

2003.03.06 自動車ニュース
【ジュネーブショー2003】プジョー「307CC」「HOGGAR」

【ジュネーブショー2003】プジョー「307CC」「HOGGAR」

2003年3月4日、スイスはジュネーブで行われる恒例のモーターショー、「ジュネーブ73rdインターナショナルモーターショー」が開幕した。
自動車ジャーナリストの金子浩久が、現地からプジョーブースについて報告する。


プジョー307CC。
下はショーモデルの「3(ハートマーク)7CC」(パリサロンの資料より)。

【ジュネーブショー2003】プジョー「307CC」「HOGGAR」

■開放感と耐候性・・・プジョー307CC

「206CC」で電動オープントップ付きの4座クーペを復活させたプジョーは、ここジュネーブショーで、ひとクラス上の「307」にも「307CC」を設定、発表した。
307CCは、ここ最近の各地のモーターショーで「3(ハートマーク)7CC」という名で発表していたコンセプトカーを市販モデルとしたものである。

第一印象は、引き締まったスマートで、実にカッコいい。それは、307や「307SW」が5ドアハッチバックやステーションワゴンという居住性と空間効率を第一に考えたボディを持ち、善良なファミリーカーとして成功していることと対照的だからだろう。

307CCは2ドアクーペで、307や307SWの面影は、ツリ眼のヘッドランプを中心としたフロントグリルぐらいにしか残っていない。ルーフが小さく、キャビンもコンパクトにまとめられ、クーペボディとしてのバランスに優れている。斜めから見たところなどは、スタイリストは異なるが、ピニンファリーナがデザインした「406クーペ」を彷彿とさせる。また、206CCよりも大型な分、大人っぽい雰囲気を持っている。

金属製の電動開閉ルーフは206CCと同様で、センターコンソールのスイッチを操作するとトランクの蓋が開き、リアウィンドウとルーフがふたつに折れ曲がり、トランク内に格納される。ちなみに、ルーフを付けた“クーペ状態”でのトランク容量は350リッター(VDA)で、開けた“オープン状態”では240リッター(VDA)となる。オープン状態では、メルセデスベンツ「SL」やトヨタ「ソアラ」のように、畳んだルーフの下側に荷物を納めることになる。

エンジンは、チューンの異なったガソリン2リッター4気筒が2種類。最高出力135ps/6000rpm、最大トルク19.4kgm/4100rpmと、176ps/7000rpm、20.6kgm/4750rpm。トランスミッションは、135psユニットでは5段MTと4段ティプトロが選べるが、176ps版には5段MTのみを設定する。

現代のクルマらしく、安全装備にも抜かりはなく、4つのエアバッグ、転倒時にヘッドレストが伸びる「アクティブフロントシートバック&フットレスト」、ABS、ESP、EBAなどを備える。

トランク容量は変化してしまうが、フル4シーターコンバーチブルと何ら変わらぬ開放感とクーペの耐候性を両立しているのが307CCの魅力だ。早く乗ってみたい。


プジョーHOGGAR

【ジュネーブショー2003】プジョー「307CC」「HOGGAR」

■前衛的かつあり得ない・・・プジョーHOGGAR

砂漠を走るサンドバギーを近未来化、ハイテク化したコンセプトカー。カーボンファイバーモノコックボディは2座席を持ち、エンジンは2.2リッター4気筒ターボディーゼルを、なんとビックリ!フロントとリアに1基ずつ合計2基積み、4輪を駆動する。2基のエンジンは、ひとつのアクセルペダルとひとつのギアボックスでコントロールされる。ギアボックスはシーケンシャルシフトが可能で、ステアリングホイール裏のプレートとシフトレバーで変速が可能だ。
革、アルミ、ジュラルミンを多用したダッッシュボード上にレヴカウンターは2個あり、それぞれが独立して動く。

プレス資料の中でも、プジョー自身が「avant-garde and unreal」(前衛的かつ“あり得ない”)と記している通り、商品としての一般性はないが、おそらくこのままのカタチで生産することは可能だろう。サンドバギーという形式こそ昔からあるものだが、ドライブトレインや素材使いで新しさをアピールしている。仮にオーソドクスな4輪駆動システムを搭載して、各部を現実的に改めたとしても、とても魅力的な1台に仕上がることだろう。こういうクルマが出品されるから、モーターショーは楽しいのだ。

(文=金子浩久)

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