ヒュンダイ「XG」マイナーチェンジ

2003.03.05 自動車ニュース

ヒュンダイ「XG」マイナーチェンジ

ヒュンダイモータージャパンは、フラッグシップセダン「XG」の内外装を中心としたマイナーチェンジを実施し、2003年3月4日に発表した。販売開始は、同年3月8日。


ヒュンダイモータージャパンの金振成(キム・ジンソン)社長。2001年に日本市場へ進出したヒュンダイは、初年度1113台、2002年は2423台を販売、「じわじわとブランドが浸透していると実感している」(金社長)。
2003年を「勝負の年」と位置づけ、現在52店舗あるディーラーを100店舗に拡大。また秋に1車種をマイナーチェンジすることや、新型車投入が予定されることなどを発表した

■“5つのMore”

1998年に本国の韓国でデビューしたヒュンダイ「XG」は、「優雅と上質」を謳う高級セダンだ。日本には2001年5月から導入され、2002年までに合計1435台を販売。2002年に日本でデリバリーされたヒュンダイ車の4割以上を占める、同社の主力車種である。

ラインナップは、ベーシックな「XG300」と、レザー内装などを奢った「XG300L」の2種類。いずれも、3リッターV6と5段ATの組み合わせで、前輪を駆動する。価格は254.8万円から300.8万円まで。2003年で2400台を売りたいとしている。

マイナーチェンジのコンセプトは、「さらに優雅であること、さらに上質であること」。高級セダンとしての資質に磨きをかけるべく、“5つのMore”(高級、エレガント、安全、静か、価値のある)を目標に設定。内外装のデザインや質感向上を中心に、静粛性向上や装備の充実などが行われたという。
平たく言えば、機関面に変更を加えず、内外装と装備を向上させた、ということ。その結果が、従来モデルプラス15.0万円という価格にあらわれている。




ボディサイズは、全長×全幅×全高=4875×1825×1420mm、ホイールベースは2750mm。安全性を向上させるため前後バンパーを5mm拡大し、全長が10mm長くなった。バンパーをアンダーカバー化したことにより、空力性能が向上したという。
デザインは、クローム縁取りのフロントライトベゼル採用、ウインカーランプがクリアタイプとなったほか、グリル形状が変更された。リアはコンビネーションランプを新意匠としたことに加え、ハイマウントストップランプにLEDを採用。デザインとともに、視認性の向上が図られた。




インテリアの木目調パネルは、ツヤをおさえた「ブビンガデザイン」と呼ばれる意匠。加えて、メーターパネルの照明をLEDとした。メーターパネルも大型化され、視認性の向上と高級感の演出を両立した。




■お値段、254.8万円から

パワートレインは従来通り、3リッターV6DOHCエンジン、シーケンシャルモード付き5段AT。ただし、静粛性を向上させるため、インテークマニフォルド径の拡大(75mmから80mmへ)やエアフィルター容量拡大(8.1リッターから8.6リッター)が行われた。防振・防音パッドの厚さも5mmから5.2mmとし、3000rpm〜4500rpmにおける室内騒音を2〜3デシベル低減したという。マーケティング部の徐豪成(セオ・ホーソン)氏によれば、日本のあるテレビ番組で行われた室内騒音テストにおいて、50-60km/hの速度ではトヨタ「ウィンダム」よりも低い室内騒音数値だったという。


3リッターV6DOHC24バルブは、184ps/5500rpmと25.8kgm/3500rpmを発生。トランスミッションは4速のギア比が、従来の1.000から1.039に低められた

装備の充実も、新型のジマンのひとつ。クルーズコントロール、トリップコンピューターを標準装備。オーディオはカセットだったが、MD・CD一体AM/FMラジオにグレードアップした。ISO-FIXチャイルドシートアンカーの設置や、後席中央ヘッドレスト&3点式シートベルトを採用し、安全性の向上も図られた。

XG切り札の価格は、15.0万円値上げされても、3リッターを積むLクラスセダンとしては、リーズナブルなプライスといえる。詳しくは、以下の通り。

XG300:254.8万円
XG300(本革シート付き):264.8万円
XG300L:294.8万円
XG300L(サンルーフ付き):300.8万円


金社長と、タレントの小倉優子さん

■一風変わったTVCM

新型XGの目玉は、車両だけにとどまらない。一風変わったTVCMは、新幹線から見えるビルボード(看板)の脇で、ヒュンダイジャパンの金振成(キム・ジンソン)社長とタレントの小倉優子さんが新幹線の乗客に手を振り、新型XGをアピールするというものなのだ。

CMに登場するビルボードはコンピューター合成だが、新型XGが発売される3月8日から4月末までは、新幹線から見える横浜市平塚付近に、18m×6mのビルボードを実際に設置。また3月12日に「TVコマーシャル再現イベント」として、金社長と小倉さんが現場に立ち、実際に手を振るというから面白い。社長自らがCMに出演するケースはたまに見られるが、現実に再現することは「日本広告史上例のない」(マーケティング部広報担当の山崎雅之氏)こと。




奇抜なプロモーションは、ヒュンダイマーケティング戦略の一環。同社は、日本における知名度とブランドイメージの向上を目標に、特徴的で話題性のある広告展開の実施を計画しており、今回のTVCM&イベントはその先駆けとなる。
日本におけるブランドイメージの確立に悩む海外メーカーは多い。販売台数の多さでは世界屈指の、そして韓国ではナンバーワン自動車メーカーのヒュンダイが、日本でブランドを確立することができるか、大変興味深い。

(webCGオオサワ)

【Movie】小倉優子にインタビュー!http://www.webcg.net/WEBCG/news/000012853.html

「ヒュンダイモータージャパン」:
http://www.hyundai-motor.co.jp/

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