三菱「ランサーエボリューションVIII」発表!

2003.01.30 自動車ニュース
 

三菱「ランサーエボリューションVIII」発表!

三菱自動車は、高性能スポーツセダン「ランサーエボリューションVIII」を、2003年1月29日に発表した。販売は、1月31日から。


17インチアルミホイールには、ENKEI製6本スポーク。4本合計で3.2kgの軽量化が図られた
 

■熟成の8代目

“ランエボ”こと「ランサーエボリューション」は、世界ラリー選手権(WRC)などに出場するラリーマシンのイメージを投影した市販モデルとして、1992年10月に「ランサーGSR/SRエボリューション」(後にIと称す)がデビュー。約10年を経て登場した新型「VIII」は、第8世代目となる。

2003年1月の北米「ロサンジェルス・オートショー」「デトロイトショー」、国内では「東京オートサロン2003」で北米仕様が出品されたことも記憶に新しいランエボVIII。先代同様、「ランサーセディア」の車台に、トルクアップが図られた2リッター直4DOHC16バルブターボ・インタークーラー付きを搭載。トランスミッションは、従来からの5段に加え、6段仕様が追加された。駆動方式は、もちろん、フルタイム4WDだ。
ジマンの電子制御技術「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール・システム)+ACD(アクティブ・センター・ディファレンシャル)」は、AYCが「スーパーAYC」に進化。また空力面の改善や軽量化などが変更点となる。先代モデルの熟成版、といった観がある。

ラインナップは、205/65R15タイヤを履く5段MT仕様の「RS」(274.0万円)、235/45ZR17インチに6段MT装備の「RS」(316.0万円)、そして6段MTが奢られるトップグレード「GSR」(329.8万円)の3種類。合計5000台の販売を目指す。


「4ドア量産セダン初」(プレスリリース)、カーボン繊維強化プラスチック製のリアスポイラー
 

ボディサイズは、全長×全幅×全高=4490×1770×1450mm、ホイールベースは2625mm。先代比で、全長が35mm長いだけだ。ちなみに、ライバルのスバル「インプレッサWRX STi」は、全長×全幅×全高=4415×1740×1425mm、ホイールベースは2525mmと、ランエボの方が若干大きい。

“新生三菱”の象徴たるコンパクトカー「コルト」から採用された、ダイヤモンドマーク付きのフロントマスクが特徴のエクステリア。フロントバンパーに設けられた開口部は、先代比で10%拡大され、インタークーラーの冷却効率が向上。大型アンダーカバーによる大量のダウンフォースなど、性能面の追求が謳われる。迫力あるリアスポイラーには、4ドア量産セダンで初めてという、軽量で高剛性のCFRP(カーボン繊維強化樹脂)が用いられた。



 

インテリアは、オフブラックを基調に、ダークチタン調パネルでアクセントをつけ、スポーティさを演出。中央にタコメーターを配したメーターは、北米仕様と同じ270km/hまで刻まれる速度計が採用された。シートはもちろんレカロ製フルバケットシートである。


速度計のスケールが、270km/hまで刻まれているのがおわかりいただけるだろうか。スピードリミッターは、従来通り180km/hで作動する
 

■ACD+スーパーAYC

エンジンは、2リッター直4 DOHC16バルブターボ・インタークーラー付きで、従来の4G63型を改良し、トルクを1.0kgm太くしたのがポイント。280ps/6500rpmの最高出力と、40.0kgm/3500rpmの最大トルクを発生する。
またツインスクロールターボチャージャーの特性を見直し、3000-5000rpmのトルクを向上。さらに、冷却性能アップ、ピストンとコンロッドの高強度化、エンジン全体の軽量化などが図られた。

トランスミッションは、トップグレード「GSR」と「RS」の17インチ仕様に、クロスレシオの6段MTを標準搭載。1速は発進加速を重視、2-5速ギアをクロースさせ、繋がりを重視したという。6速はハイギアードに設定し、最高速度の向上を狙った。6速の設定により、10・15モード燃費が、従来の5段MTに較べてリッター0.1km(9.7km/リッター)よくなったという。15インチ仕様のRSには、ランエボVIIのRSグレードと同じ、「スーパークロスギア」の5段MTが組まれる。



 

新型の目玉は、ランエボの武器ともいうべき4WDシステム「ACD+AYC」が、「ACD+スーパーAYC」へ進化したことである。従来のAYCは、ディファレンシャルにベベルギアを用いていたが、スーパーAYCではプラネタリー(遊星)ギアを採用。後輪左右のトルク移動量を2倍に増大し、旋回性能とトラクション性能を高めたという。ACDのみ標準装備のRSは、ACDのモード制御を、ラリーやダートラ、ジムカーナなどの競技に特化。競技での戦闘力アップを狙った。



 

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアはマルチリンクで形式は先代と同じ。ブレーキは、フロントがブレンボ製17インチ4ポッド、リアはブレンボ製16インチ2ポッドで、EBD付きスポーツABSが備わる。

(webCGオオサワ)

「三菱自動車」:
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/

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