スズキ、2人乗りの軽「ツイン」発表

2003.01.23 自動車ニュース
 

スズキ、2人乗りの軽「ツイン」発表

スズキは、2人乗りの軽コミューター「ツイン」と、市販軽自動車では初のハイブリッド車である「ツイン・ハイブリッド」を、2003年1月22日に発表、同日販売を開始した。


「ツイン・ハイブリッドB」
 

■価格は49.0万円から、燃費はリッター34km

スズキのニューモデル「ツイン」は、2人乗りの軽自動車。全長約2.7mと超コンパクトなボディに、658ccの直3 DOHCガソリンユニット、またはそれに電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。ハイブリッドなしで49.0万円からという破格のプライスと、ハイブリッドモデルでリッター34kmという低燃費を武器に登場した。

商品コンセプトは、「A地点からB地点まで移動するのに最もシンプルな手段」「いわば屋根のついたスクーター」というもの。二輪も手がけ、軽自動車販売台数で30年連続ナンバー1の地位を守り続けるスズキならではの発想だ。
同社の調査によれば、軽自動車の平均乗車人数は1.4人。単なる移動や、買い物などの“アシ”として使われていることを念頭においたモデルである。

ラインナップは、「ツイン」と「ツイン・ハイブリッド」に、それぞれエアコンやオーディオ、パワーステアリングなどの装備がない廉価版「A」と、快適装備に加え、ボディ色に合わせたフルホイールキャップなどが備わる「B」を設定。月の目標販売台数は200台という。


こちらは、1999年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「Pu-3コミュータ」。2002年の同ショーでは、その発展版として「ツイン」の名で登場した
 

■「アルト」より660mm短い

軽乗用車「アルト」のプラットフォームを660mm縮小したボディサイズは、全長×全幅×全高=2735×1475×1450mm、ホイールベースは1800mm。取り回しやすさの目安、最小回転半径は、わずか3.6mに過ぎない。ちなみに、欧州発のシティーコミューター「スマートクーペ」のボディサイズは2540×1515×1550mm、最小回転半径は4.1mである。

デザインは、1999年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「Pu-3コミュータ」のデザインを活かしたもの。タイヤをクルマの4隅に配置して安定感を出し、全体は丸みのある曲線で構成。前後バンパーとフェンダーは、カラード樹脂バンパーでアクセントをつけた。ボディは、ベーシックな「ガソリンA」グレードのみ、「スペリアホワイト」(バンパーは黒)で塗られ、その他には「キプロスブルー」「ネイプルスイエロー」「ブライトレッド」の3色が設定される。バンパー色は「ブルーグレー」だ。



 

インテリアは、フロントガラスを前に配置して、前方視界と開放感に配慮。メーターパネルは中央に設置される。シート後部には、一般的なスーツケースが1つ入るという荷室を確保。ガラスハッチから荷室にアクセスすることもできるほか、助手席シートバックを前に倒せば、ゴルフバッグも積めるという。ただし、ハイブリッド車はバッテリーが収納されるため、ラゲッジスペースはほとんどない。


写真左は「ガソリンB」のラゲッジスペース。右はハイブリッド車。荷室の広さの違いは一目瞭然
 

■低コストのハイブリッド

エンジンは、0.66リッター直3 DOHC12バルブ(44ps/5500rpm、5.8kgm/3500rpm)。フリクションを低減するためピストンの軽量化や、摩擦係数を低減する「デフリックコート」を施すなどの改良が加えられた。トランスミッションは、ガソリン車には、5段MT(ガソリンA)か3段AT(ガソリンB)、ハイブリッド車は燃費を考慮し、4段ATが組み合わされる。全車、前輪駆動だ。

軽自動車初を謳うハイブリッドシステムは、エンジンとトランスミッションの間に、厚さ8cmという薄型モーターを入れたコンパクトなもの。荷室をほぼ占領するバッテリーはコストを抑えるため、鉛蓄電池を16個、直列につないで使用する。スタート時にはモーターがエンジンをアシスト、減速時や下り坂では、運動エネルギーを電気エネルギーに回生して充電。さらに、アイドリングストップ機構を備える、と標準的な仕組みである。


まるでアマガエルのような、キュートなボディ
 

価格は、以下の通り。

「ツイン」
ガソリンA(5段MT):49.0万円
ガソリンB(3段AT):84.0万円
ハイブリッドA(4段AT、受注生産):129.0万円
ハイブリッドB(4段AT):139.0万円

(webCGオオサワ)

「スズキ」:
http://www.suzuki.co.jp/

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