「ダカールラリー」、増岡が2連覇達成!

2003.01.20 自動車ニュース

「ダカールラリー」、増岡が2連覇達成!

2003年1月1日に仏マルセイユをスタートした「テレフォニカ・ダカール2003」は、1月19日、エジプトのシャルム・エル・シェイクでゴールを迎えた。総合優勝は、三菱「パジェロエボリューション」に乗る増岡浩。SS(競技区間)5257kmを、49時間8分52秒で走り切り、2連覇を達成した。
“パリダカ”で知られるアフリカン・ラリーレイドでV2を飾ったのは、アリ・バタネン、ピエール・ラルディーグ、ジャン・ルイ・シュレッサーに並ぶ4人目の快挙という。
また三菱自動車にとっては、1983年の初参戦以来、通算8度目の勝利となる。

2位は、トップから1時間52分12秒差でジャン・ピエール・フォントネの三菱パジェロ。3位には三菱パジェロエボリューションのステファン・ペテランセルが入り、パジェロが上位を独占。また4位も三菱ストラーダのカルロス・スーザとなり、ラリーは三菱の圧勝で幕を閉じた。
今回からワークス参戦を開始した日産自動車は、ジニール・ドゥヴィリエの日産「ピックアップ」の5位が最上位。VWのバギー「ターレック」を駆ったステファン・アンラールの6位を挟み、5年ぶりにラリー復帰したアリ・バタネンの日産が7位に入った。


ベテランの忍耐力で優勝を勝ち取った増岡浩

■涙から笑顔

1960年生まれの増岡が初めて“パリダカ”に挑戦したのは1987年。それから15年目の2002年に、ようやく初勝利をつかんだ。

2連覇達成後の増岡は、涙にくれた前回とは違い、笑顔で喜びを表した。
「勝てました。チームの仲間や、スポンサーの方々、三菱自動車のみなさん、それに多くのファンの人たちに後押しされてシャルム・エル・シェイクまで走って来られました。本当にありがとうございます」。

序盤から終盤まで続いたチームメイト、ペテランセルとのトップ争いは、増岡に我慢のレースを強いた。
 「同じチームでペテランセルと競り合いが続き、それが行き過ぎると同士討ちみたいになります。2位確保は私のプロ・ドライバーとしての仕事でした。しかし、ラリーは何があるか分からない、それを自分の体で知っています。勝てるチャンスのある範囲でじっと我慢、我慢の後半でした」。

忍耐のレースは、残り2日となった1月18日に転機を迎えた。首位を守り続けていた、二輪で6勝した経歴をもつペテランセルが、第16レグ、SSのゴールまで約50km地点で岩に激突、左前のサスペンションを壊してしまったのだ。ペテランセルは総合で4位に後退。3位の三菱パジェロ、ミキ・ビアシオンがギアボックス破損により15位まで落ちたのを機に3位にアップするも、ペテランセルの四輪初優勝は夢となった。

 「もし私が諦めて、1時間以上も遅れていたら、ペテランセルもスパートせずに落ち着いていられたでしょう。我慢、忍耐の1週間が生きました」と語る増岡。篠塚建次郎が去った後の三菱のエースは、ベテランならではの持ち味で勝利をものにした。

(文=webCG 有吉/写真=三菱自動車)

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