日産「スカイライン」にクーペ登場!

2003.01.16 自動車ニュース
 

日産「スカイライン」にクーペ登場!

日産自動車は、スポーツセダン「スカイライン」の2ドアモデルたる「スカイラインクーペ」をデビューさせた。


ステアリングのチルト機構はフェアレディZと同様、メーターが連動して動くタイプ
 

■「欧州車に引けをとらないクーペ」

11世代目にフルモデルチェンジしたスカイライン(V35型)から遅れること約1年半、2ドアモデル「スカイラインクーペ」がデビューした。
2002年3月のニューヨークショーで世界に向けて公開され、北米市場では、日本より一足早い同年11月から「INFINITY G35 SPORT COUPE」の名で販売されている。

プラットフォームは、スカイラインや「ステージア」と基本的に同じ。エンジンをフロントバルクヘッド直前に置く「FM(フロントミドシップ)パッケージ」を採る。スカイラインの後席乗員スペース(頭部まわり空間)とトランスクスペースを縮小し、2+2クーペとした。
コンセプトは、「スタイリッシュ&パフォーマンス」。デザインと性能の両面がアピールポイントだ。



 

ボディサイズは、全長×全幅×全高=4640×1815×1395mm、ホイールベースは2850mm。セダンより35mm短くて75mm低く、横幅は65mmも広いワイドトレッドを採る。ちなみに幅は「フェアレディZ」と同じだ。
縮小されたという後席ヘッドクリアランスは、セダン比でマイナス約80mmの840mm。トランク容量は249リッター(VDA容量)となる。


ボディ色は、「ホワイトパール」「ダイヤモンドシルバー」「スーパーブラック」「バーニングレッド」「クリスタルブルー」の全5色が設定される
 

エンジンは、3.5リッターV6「VQ35DE」型ユニットのみ。グレードは、ベーシックな「350GT」と、本革巻きステアリングホイールなどを奢った「350GTプレミアム」の2種類で、それぞれに、5段ATと6段MTが用意される。価格は、325.0万円から356.0万円まで。

近年のクーペ市場の冷え込みにより、国産クーペは日産「シルビア」やトヨタ「スープラ」などの多くが生産を終了。スカイラインクーペには、「高価な欧州車に引けをとらないクーペに乗ってもらいたい」という思いが込められているという。



 

■クーペのプロポーションを追求

デザイン面では、ボディパネルだけでなく、ランプやバンパー、グリルなどを専用とし、クーペとしてのプロポーションを追求。張り出した前後フェンダーと大径タイヤによる踏ん張り感、張りのあるショルダーラインが特徴である。

インテリアは、全モデル黒基調。運転席と助手席をそれぞれに専用シートとするなど、パーソナルカーらしい造り込みがなされた。ドライバー用シートは、コーナリング時の安定性を保つなど、運転動作を考慮したもの。240mmのスライド量や調整範囲の広いリフターに加え、サイドサポート調節機構も備わる。一方の助手席は、快適さと安心感を追求したという。いずれもプレミアムカーらしく、パワーシート。パワーウォークイン機能で、後席への乗り込みやすさに配慮した。



 

■お馴染みの「VQ35DE」ユニット

エンジンは、お馴染みの「VQ35DE」型3.5リッターV6ユニットで、フロントミドシップにマウントされる。アウトプットはフェアレディZと同じ。280ps/6200rpmの最高出力と、37.0kgm/4800rpmの最大トルクを発生する。
トランスミッションは、シーケンシャルモード付きの5段ATと、6段MTの2種類。ATのマニュアルモードは、停止時に1速へ自動的に落とされる以外、すべて手動で制御され、勝手にシフトアップされない。6段MTは、1-5速をクロースレシオに設定したほか、レバー操作のショートストローク化などが図られた。ちなみにAT、MTとも、ギア比はフェアレディZとまったく同じである。


スカイラインのリアコンビネーションランプに、丸形が復活。カバーの形状はV35スカイラインを踏襲するが、LEDが丸形に配された
 

サスペンションは、前後ともマルチリンク式。車両の姿勢変化や荷重変化を抑える「アンチダイブジオメトリー」により、ブレーキング時のノーズダイブが少なく、4輪のタイヤ&ブレーキ性能をフルに活かすことができるという。
ブレーキは、フロントに摩擦係数の高い、欧州製ブレーキパッドを採用。MT車のフロントには、ブレンボ製4ポッド対抗ピストンキャリパーを搭載する。

電子デバイスとして、全車に標準でVDC(ビークルダイナミクスコントロール)が備わる。これは、センサー車両の動きを感知し、エンジン出力と4輪個々のブレーキを制御、車両安定性を向上するシステムで、トラクションコントロールやABSなどの機能を総合したものだ。

価格は、ATよりMTが14.0万円高いという、通常とは逆の設定。これは、MTモデルにビスカスLSD、ブレンボ社製4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ、18インチアルミホイール&タイヤが与えられたためだ。数が出ないマニュアル車は、よりプレミアムなモデルとして設定されたわけだ。

スカイラインクーペ
「GT350」(5段AT):325.0万円
「GT350」(6段MT):339.0万円
「GT350プレミアム」(5段AT):342.0万円
「GT350プレミアム」(6段MT):356.0万円

(webCGオオサワ)

「日産自動車」:
http://www.nissan.co.jp/

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