【2003年デトロイトショー】トヨタ、北米市場における今後の動向

2003.01.11 自動車ニュース
【2003年デトロイトショー】トヨタ、北米市場における今後の動向

【2003年デトロイトショー】トヨタ、北米市場における今後の動向

2002年1月5日に始まった「デトロイトショー」において、トヨタの北米における、今後の動向について発表した。もちろんアメリカを意識した内容だが、それに加えて、環境問題への対応についても語った。webCGコンテンツエディター、アオキがリポートする。


TOP写真:レクサス「RX330」(ニューハリアー)
写真下:トヨタの新型ミニバン「シエナ」

【2003年デトロイトショー】トヨタ、北米市場における今後の動向

■トヨタの北米市場でのキーワード

かつての日本人の美徳、マジメで控えめな姿勢で記者会見を行ったのが、トヨタの張富士夫社長である。トヨタブースに隣接するカーテンで仕切られたスペシャルスペースは、プレスをはじめ、自動車関係者であふれかえった。
2002年が全世界で600万台を販売したベストセールスイヤーであったことに言及、10%を越えるシェアをもつ北米市場では、次の施策をとると発表した。

・インディアナ州のトラック工場で、“bigger,better”なミニバン「シエナ」を生産する。
・カナダでの生産を拡大。まもなくレクサスのSUV「RX330」(ニューハリアー)をつくる予定。
・メキシコに新しいトラック工場を建設する。
・3ヶ月以内に、アラバマでV8エンジン用の工場をオープンする。

「トラック」「SUV」そして「V8」と、アメリカンなキーワードが並んだ。


RX330ベースのハイブリッドカー「SU-HV」

【2003年デトロイトショー】トヨタ、北米市場における今後の動向

続いて、1997年に世界初のハイブリッドカー「プリウス」をリリース、20ヶ国で100万台を販売したとの実績を述べ、今後の環境問題への対応について語った。

■「SU-HV」
2年以内に、RX330ベースのハイブリッドカー「SU-HV」を販売する。これは、V8並のパワーとトルクをもち、コンパクトカーと同等の燃費を誇り、そしてどのSUVより低エミッションである。しかも、エンジンとモーターにバリエーションをもたせるという。4WDシステムは、「エスティマ」で先鞭をつけた電気式だ。
2005年までに、30万台のハイブリッドカーの販売をもくろむ。


燃料電池によるスポーツカー「FINE-S」

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■「FINE-S」
2002年12月に、トヨタは世界で初めて燃料電池車の市販を実現した。日本政府とカリフォルニア州に納められた「FCHV」である。燃料電池車は「エンジンとトランスミッションに束縛されていた自動車のデザインとスタイルを解放した」と、張社長は語る。そして紹介されたのが、フューエルセル(燃料電池)によるスポーツカー「FINE-S」である。超低重心を視覚化したショーモデルで、「類いまれなるコントロール性と乗り心地」を実現できるという。


「bB」や「ist」を販売する、トヨタの若者向けブランド「サイオン」のロゴ

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■今後は、「トラック」と「ヤング」
張社長にかわって、トヨタモーターセールスUSAのジム・プレスCOO(最高執行責任者)が壇上に立つ。2002年度には北米において10.4%のシェアを獲得、「シボレー」をぬいて「トヨタ」ブランドが、全米第2位になったことを報告。今後トヨタが力をいれる分野を「TR-UTH」と表現した。つまり「トラック(truck)」と「ヤング(youth)」である。

ヤングに関しては、「トヨタ」「レクサス」に続いて立ち上げた販売チャンネル、「サイオン(Scion)」がカバーする。「bB」や「ist」をショールームに並べる若者向けブランドである。昨年3月から11月までで19のモデルをラインナップ、急速に拡大中である。


「FJクルーザー」

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■「ランドクルーザー」の祖先
トラックについては、1955年以来に登場したランドクルーザーの祖先「FJ」をスライドで紹介。舞台奥から「ベーシックに立ち戻ったクルマ」として、“新しい”「FJクルーザー」が現われた。


「FJクルーザー」

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ピックアップ「タコマ」のプラットフォームを活用したコンセプトSUVで、搭載される3.5リッターV6はTRDによってチューンされ、250psを発生する。エクステリアのデザインは、25歳の自社デザイナー、ジン・キムの手になるという。

(webCGアオキ)

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