トヨタF1、2003年マシンを発表

2003.01.09 自動車ニュース
 

トヨタF1、2003年マシンを発表

2003年1月8日、トヨタ自動車のF1チーム「パナソニック・トヨタ・レーシング」は、2003年シーズンを戦うニューマシン「TF103」を、他チームに先駆けて発表した。


新型マシン「TF103」は、先代TF102の進化版。主に空力面の改良が施されたという。3リッターV10エンジンも新しい「RVX-03」へ。トランスミッションは7段AT、タイヤは昨年同様ミシュランを履く
 

■コンスタントにポイントを

2002年にデビューしたトヨタF1は、「TF102」をもってチャンピオンシップポイント2点を獲得、コンストラクターズランキング9位という成績を残した。

2年目のニューマシンは、同チームのホームサーキットの南仏ポールリカールでお披露目された。
チーフデザイナーのグスタフ・ブルナーの手になる新型「TF103」は、昨年型の進化版といえる。見かけ上の違いには気づきにくいが、軽量化とダウンフォース増加を図る一方、自前の風洞設備をフル稼働させ、TF102のネックだった空力面を改良。さらに信頼性にも配慮し、「コンスタントにポイントが獲得できる」(チーム代表のオベ・アンダーソン)マシンとした。

1年目ながらパワフルさを発揮した3リッターV10エンジンは、「RVX-03」へと進化。エンジンデザイナーのルカ・マルモリーニは、開発における課題について「軽量化、低重心化およびパワーアップを図りつつ、信頼性を損なわないこと」と語った。バンク角はコンベンショナルな90度を保ったままという。


レギュラードライバーの2人、GP1勝のベテラン、フランス人のオリヴィエ・パニス(左)と、2002年のCARTチャンピオン、ブラジル人のクリスチアーノ・ダ・マッタ(中)。
1999-2000年にBARホンダからGP出場(2001年はジョーダンから2戦のみエントリー)したブラジル人、リカルド・ゾンタ(右)が後方支援
 

ステアリングを握るのは、BARホンダから移籍したGP9年目のベテラン、オリヴィエ・パニス(36歳)と、2002年のCARTでトヨタエンジンを駆りチャンピオンに輝いたクリスチアーノ・ダ・マッタ(29歳)。2人の新顔に加え、今回、リカルド・ゾンタ(26歳)がテストドライバーを務めることが発表された。

組織変更も行われた。ドイツはケルンに本拠を置くトヨタ・モータースポーツ(有)(通称TMG)の会長は引き続き冨田務が務めるが、社の陣頭指揮をとっていたオベ・アンダーソンは副会長に就任し、チーム代表と兼任することとなった。また新たにジョン・ハウエットがTMG社長となり、ビジネス面を取り仕切ることになった。

2003年シーズンは、3月9日、オーストラリアGPで開幕する。2年目のトヨタF1、進化の度合いは、どのようにしてあらわれるか?

(文=webCG有吉/写真=トヨタ自動車)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。