燃料電池車実用化目指し、日本での公道実験活発化

2002.12.19 自動車ニュース

燃料電池車実用化目指し、日本での公道実験活発化

次世代のクルマとして注目を集めている「燃料電池車」。 2002年12月2日、トヨタ自動車と本田技研工業が、燃料電池車を日本政府にリース形式で納車するなど、ここにきて実用化への動きが急だ。日本メーカーに押される形で、外国車メーカー各社も実用化と日本市場をにらみ、日本国内での公道実験が活発化している。


上:GMの燃料電池車「HydroGen3」
下:ダイムラークライスラーの燃料電池車「Necar5」

2002年12月17日、日本GMはアメリカの国際宅配便大手フェデラルエクスプレス社(FedEx)と共同で、2003年6月から1年間、日本で商用車向け燃料電池車の公道実験を開始すると発表した。実験に使用されるのは「オペル・ザフィーラ」をベースにした燃料電池車「ハイドロジェン・スリー」。液体水素1回の充填で約400km走行でき、最高時速160km/hとガソリン車と同等の性能をもつ。
FedExが丸の内を中心とする東京都内で燃料電池車を集配車として使用。そのデータを元に、実際の利用環境で求められる耐久性や信頼性を検証する。また、GMは2003年3月から開始される経済産業省主導の燃料電池車走行実験に参加することも表明しており、実用化に向け着々と準備を進めている。

ダイムラークライスラーも「Aクラス」をベースとした燃料電池車「Fセル」8台を日本国内に持ち込み、公道実験を行う。「Fセル」は350気圧の高圧水素1.8kgをタンクに貯蔵。最高速度140km/hと標準的だが、航続距離は150kmにとどまる。
同社はこれまで「NeCar5」に代表される「メタノール改質型燃料電池車」(メタノールから化学反応により水素を取り出す方式)の実用化を目指してきたが、2010年までの商用化をみすえ、日本では当面「Fセル」に採用された「直接水素方式」での開発を先行させるという。

(webCG 永瀧)

日本ゼネラルモーターズ「Fuel Sell Technology」:
http://www.gmfuelcell.com/
「ダイムラークライスラー日本」:
http://www.daimlerchrysler.co.jp/

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